問題
以下の各問いに答えなさい。
目標タイム 4分
00:00
【問1】以下の取引について、仕訳を答えなさい。
- 当社はA商店に対し、現金¥100,000を期限6か月、年利率2%で貸し付け、借用証書を受け取った。なお、利息は返済時に受け取ることとした。
- 1.の期限が到来し、A商店から利息とともに現金で返済を受けた。
- 当社はB商店に対し、借用証書を取り交わしたうえで¥300,000を貸し付け、利息¥5,000を差し引いた残額を当社の当座預金口座からB商店の普通預金口座へ振り込んだ。
- 3.の期限が到来し、B商店から現金で返済を受けた。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 | |
---|---|---|---|---|
1 | ||||
2 | ||||
3 | ||||
4 |
【問2】以下の取引について、仕訳を答えなさい。
- 当社はA商店に対し、現金¥300,000を期限8か月、年利率5%で貸し付け、借用証書の代わりに約束手形を受け取った。なお、利息は返済時に受け取ることとした。
- 1.の手形が満期となり、A商店より利息とともに手形代金が普通預金口座に振り込まれた。
- 当社はB商店に対し¥300,000を貸し付け、同額の約束手形を受け取り、利息¥8,000を差し引いた残額を当社の普通預金口座からB商店の当座預金口座へ振り込んだ。
- 3.の期限が到来したため、B商店より同店振出しの小切手で返済を受け、これを直ちに当座預金に預け入れた。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 | |
---|---|---|---|---|
1 | ||||
2 | ||||
3 | ||||
4 |
解答
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 | |
---|---|---|---|---|
1 | 貸付金 | 100,000 | 現金 | 100,000 |
2 | 現金 | 101,000 | 貸付金 | 100,000 |
受取利息 | 1,000 | |||
3 | 貸付金 | 300,000 | 当座預金 | 295,000 |
受取利息 | 5,000 | |||
4 | 現金 | 300,000 | 貸付金 | 300,000 |
解説
1.の解説
借用証書によって、お金を貸し付けた時は貸付金で処理をします。貸付金は後でお金を返してもらえる権利を表すので資産です。したがって、増加すれば借方に、減少すれば貸方に記入します。
2.の解説
貸付金がなくなるのでこれを減少し、受け取った利息は受取利息(収益)で処理します。受取利息の金額は次のように計算します。
3.の解説
本問のように、貸付時に受取利息を計上する場合もあります。貸付金(¥300,000)から利息(¥5,000)を差し引いた残額を当座預金口座から振り込んでいるので、当座預金が¥295,000減少します。
解答
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 | |
---|---|---|---|---|
1 | 手形貸付金 | 300,000 | 現金 | 300,000 |
2 | 普通預金 | 310,000 | 手形貸付金 | 300,000 |
受取利息 | 10,000 | |||
3 | 手形貸付金 | 300,000 | 普通預金 | 292,000 |
受取利息 | 8,000 | |||
4 | 当座預金 | 300,000 | 手形貸付金 | 300,000 |
解説
1.の解説
借用証書の代わりに手形を受け取って貸し付けた場合は「手形貸付金」で処理します。通常の金銭貸借の取引に用いる「貸付金」とは区別するようにしてください。
通常の金銭貸借 | 金融手形の場合 | 商業手形の場合 |
---|---|---|
貸付金 | 手形貸付金 | 受取手形 |
「手形貸付金」を「貸付金」で処理するケースも考えられますが、本問のように両方の科目が選択肢にある場合は使い分けてください。
2.の解説
手形貸付金がなくなるのでこれを減少し、受け取った利息は受取利息(収益)で処理します。受取利息の金額は次のように計算します。
3.の解説
手形貸付金(¥300,000)から利息(¥8,000)を差し引いた残額を、普通預金口座から振り込んでいるので、普通預金が¥292,000減少します