次回の日商簿記試験(第163回)は2023年2月26日です

諸経費の支払い等の仕訳問題

問題

以下の仕訳をしなさい。ただし、勘定科目は次の中から最も適当と思われるものを選ぶこと。

現金普通預金仮払金従業員立替金
土地仮受金未払金社会保険料預り金
所得税預り金給料支払手数料法定福利費 
旅費交通費消耗品費固定資産売却損固定資産売却益
  1. 先月末に営業用の土地を¥900,000で購入していたが、この代金を普通預金口座から支払った。その際に、振込手数料¥500が同口座から差し引かれた。
  2. 従業員が業務のために立て替えた1か月分の諸経費は電車代が¥5,000、文房具代が¥2,000であった。これらは来月の給料に含めて従業員へ支払うこととし、未払金として処理した。
  3. 6月1日、本年度の雇用保険料¥60,000を現金で納付した。このうち従業員負担分は¥30,000(月額相当額¥2,500)であり、残額は会社負担分である。従業員負担分については、4月と5月の2か月分は、給料から毎月月額相当額を差し引いて支給しているが、6月以降の10か月分については、いったん会社が立て替えて支払い、その後の毎月の給料から精算することとしている。
  4. 従業員が出張から戻り、旅費の精算を行ったところ、概算額として渡していた¥30,000では足りず、従業員が立て替えた不足額の¥5,000は次の給料に含めて従業員へ支払うこととし、これを未払金として計上した。
  5. 営業のために利用するバス代の支払用ICカードから旅費交通費¥5,000を支払った。なお、当社では入金時には仮払金として処理し、使用時に適切な勘定に振り替える処理をしている。




解答

借方科目 金額 貸方科目 金額
1 未払金 900,000 普通預金 900,500
支払手数料 500
2 旅費交通費 5,000 未払金 7,000
消耗品費 2,000
3 法定福利費 30,000 現金 60,000
社会保険料預り金 5,000
従業員立替金 25,000
4 旅費交通費 35,000 仮払金 30,000
未払金 5,000
5 旅費交通費 5,000 仮払金 5,000

解説

1.について

土地を購入したときには未払金(負債)で処理しているので、代金を支払ったときはこの未払金を減少させます。また、振込手数料は「支払手数料」(費用)とします。

2.について

従業員が業務のために立て替えて支払った諸経費は費用として計上し、支払額は問題の指示に従って未払金とします。

MEMO
電車代は旅費交通費、文房具代は消耗品費となります。

3.について

社会保険料の会社負担分は法定福利費勘定(費用)で処理します。

従業員負担分のうち、4月と5月の2か月分はすでに給料から差し引かれている(「社会保険料預り金」で処理している)ので、2か月分の¥5,000についてはこの社会保険料預り金勘定を取り崩します。

残りの10か月分は、会社が立て替えて支払うのでこれを従業員立替金勘定(資産)で処理します。

4.について

概算額として仮払していた¥30,000は仮払金で処理をしているので、まずこれを旅費交通費へ振り替え、残りの¥5,000は指示にある通り未払金とします。

したがって、旅費交通費の金額は¥35,000となります。

5.について

入金時には仮払金として処理しているので、使用時にこれを旅費交通費へ振り替えます。

MEMO
このほかに、入金時に全額を費用とする方法もあります。