補助簿の選択問題

問題

次の各取引がどの補助簿に記入されるか答えなさい。記入されると思われるものにチェックすること。

目標タイム 4分

00:00

  1. A商店から商品¥80,000を仕入れ、代金のうち¥50,000については同店あての約束手形を振り出し、残額は掛けとした。なお、当社負担の引取運賃¥2,000については現金で支払った。
  2. A商店から仕入れた商品¥1,000が品違いであったため、同店に返品した。なお、代金は掛代金から差し引くこととした。
  3. 先月にB商店より建物¥500,000 と土地¥600,000 を購入する契約をしていたが、本日その引渡しを受けた。この引渡しにともない、購入代金のうち¥110,000は契約時に仮払金勘定で処理していた手付金を充当し、残額は当座預金口座から振り込んだ。
  4. C商店に商品¥123,000(送料込み)を売り渡し、代金のうち¥50,000は同店振出しの約束手形で受け取り、残額は掛けとした。なお、運送業者に対する送料¥3,000については小切手を振り出して支払った。
  5. D商店から先月受け取った約束手形¥45,000の支払期日が到来し、同額が当社の当座預金口座へ振り込まれた。
  6. E商店から掛代金の一部¥22,000と注文を受けた商品の手付金¥6,000が送金小切手で送られてきた。
当座預金出納帳商品有高帳売掛金元帳買掛金元帳受取手形記入帳支払手形記入帳仕入帳売上帳固定資産台帳
1
2
3
4
5
6




解答

当座預金出納帳商品有高帳売掛金元帳買掛金元帳受取手形記入帳支払手形記入帳仕入帳売上帳固定資産台帳
1
2
3
4
5
6

解説

各取引について仕訳をし、どの勘定科目が増減するかを把握すれば解答を導くことができます。なお、どの補助簿に記入されるかを判断できればいいので、金額まで考慮する必要はありません。

勘定科目にマウスを乗せると(または勘定科目をタップすると)記入する補助簿が表示されます。

1.の取引

借方金額貸方金額
仕入
【記入される補助簿】仕入帳と商品有高帳
82,000
支払手形
【記入される補助簿】支払手形記入帳
50,000
買掛金
【記入される補助簿】買掛金元帳
30,000
現金
【記入される補助簿】現金出納帳(本問とは関係ありません)
2,000

商品売買取引(返品を含む)では商品の受入れと払出しが生じるので、商品有高帳にも記入することに注意してください。

2.の取引

借方金額貸方金額
買掛金
【記入される補助簿】買掛金元帳
1,000
仕入
【記入される補助簿】仕入帳と商品有高帳
1,000

3.の取引

借方金額貸方金額
建物
【記入される補助簿】固定資産台帳
500,000仮払金110,000
土地
【記入される補助簿】固定資産台帳
600,000
当座預金
【記入される補助簿】当座預金出納帳
990,000

4.の取引

借方金額貸方金額
受取手形
【記入される補助簿】受取手形記入帳
50,000
売上
【記入される補助簿】売上帳と商品有高帳
123,000
売掛金
【記入される補助簿】売掛金元帳
73,000
発送費3,000
当座預金
【記入される補助簿】当座預金出納帳
3,000

5.の取引

借方金額貸方金額
当座預金
【記入される補助簿】当座預金出納帳
45,000
受取手形
【記入される補助簿】受取手形記入帳
45,000

6.の取引

借方金額貸方金額
現金
【記入される補助簿】現金出納帳(本問とは関係ありません)
28,000
売掛金
【記入される補助簿】売掛金元帳
22,000
前受金6,000

送金小切手は通貨代用証券なので現金勘定で処理します。