簿記一巡の手続7【損益計算書と貸借対照表】~資金を出してくれた人達にご報告~

問題

次の資料にもとづいて、以下の各問いに答えなさい。なお、当期は×5年4月1日から×6年3月31日までの1年間である。

【資料】決算整理後残高試算表

決算整理後残高試算表

借方勘定科目貸方
900 現金
300 売掛金
200 繰越商品
買掛金 400
資本金 450
売上 1,700
1,100 仕入
50 雑損
2,550 2,550

【問1】次の損益計算書を完成させなさい。

損益計算書

×5年4月1日~×6年3月31日

費用金額収益金額

【問2】次の貸借対照表を完成させなさい。

貸借対照表

×6年3月31日

資産金額負債及び純資産金額




解答

損益計算書

×5年4月1日~×6年3月31日

費用金額収益金額
売上原価 1,100 売上高 1,700
雑費 50
当期純利益 550
1,700 1,700

解説

損益計算書には収益と費用の科目を記載していきますが、以下の点に注意してください。

・「売上」ではなく「売上高」と表示する。

・「仕入」ではなく「売上原価」と表示する。

・収益と費用の差額は「当期純利益」(「費用>収益」の場合は当期純損失)と表示する。

解答

貸借対照表

×6年3月31日

資産金額負債及び純資産金額
現金 900 買掛金 400
売掛金 300 資本金 450
商品 200 繰越利益剰余金 550
1,400 1,400

解説

貸借対照表には資産・負債・純資産の科目を記載していきますが、以下の点に注意してください。

・「繰越商品」ではなく「商品」と表示する。

・繰越利益剰余金の金額は、決算整理後残高試算表の金額(本問では¥0)に損益計算書の当期純利益を加算した金額となる。

簿記一巡の全体像

主に外部の利害関係者に対して企業の状況を報告するため、最後に損益計算書と貸借対照表を作成します。損益計算書は当期の経営成績(もうけ)を示し、貸借対照表は期末時点の財政状態(財産の状況)を示すものです。