【第2回】日商簿記3級 試験問題
第1問
下記の取引の仕訳を示しなさい。ただし、勘定科目はプルダウンの中から最も適当と思われるものを選び、選択すること。なお、商品売買取引は3分法によることとし、消費税については問題中に指示がある場合のみ考慮すること。
1 |
商品¥200,000を売り上げ、送料¥5,000を加えた合計額を掛けとした。また、同時に配送業者へ商品を引き渡し、送料¥5,000は後日支払うこととした。
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2 |
商品¥80,000をクレジット払いの条件で販売するとともに、信販会社へのクレジット手数料(販売代金の5%)を計上した。
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3 |
商品¥35,200(税込金額)を仕入れ、代金は掛けとした。なお、消費税率は10%であり、税抜方式によって処理する。
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4 |
営業目的で土地付き建物を¥3,000,000(土地¥2,000,000、建物¥1,000,000)で一括購入し、代金は来月末に支払うこととした。なお、売買手数料(それぞれの代金の3%)は現金で支払った。
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5 |
当社はB商店に対し¥300,000を貸し付け、同額の約束手形を受け取り、利息¥8,000を差し引いた残額を当社の普通預金口座からB商店の当座預金口座へ振り込んだ。
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6 |
A商店へ商品¥350,000に送料¥2,000を加えて販売し、代金のうち¥100,000は注文時に受け取った手付金と相殺し、残額は掛けとした。また、送料¥2,000を運送会社に現金で支払った。
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7 |
出張から戻った従業員から次の旅費交通費精算書が提出されるとともに、かねて概算払いしていた¥20,000との差額を現金で受け取った。
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8 |
従業員への給料の支払いにあたって、給料総額¥300,000のうち、先に立替払いしていた従業員の生命保険料と前貸額の¥40,000と、所得税の源泉徴収分¥20,000および社会保険料¥15,000を差し引き、残額を当座預金の口座から振り替えて従業員に支払った。
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9 |
商品¥100,000を売り上げ、代金のうち¥30,000は現金で受け取り、残額は掛けとした。入金伝票を次のように作成したとき、振替伝票に記入される仕訳を示しなさい。なお、3伝票制を採用している。
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10 |
新たな店舗を1か月当たり¥60,000で賃借する契約を結んだ。契約にあたり、敷金(家賃の2か月分)および不動産業者に対する仲介手数料(家賃の1か月分)を、小切手を振り出して支払った。
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11 |
決算にあたり、当期純利益に対する法人税、住民税及び事業税として¥150,000を計上する。なお、当期の法人税、住民税及び事業税として¥70,000を現金で中間納付している。
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12 |
土地¥500,000を購入し、使用できる状態にするための整地費用¥30,000とともに現金で支払った際に次のような仕訳をしていたため、これを訂正する。
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13 |
当期分の固定資産税¥62,000を一括で普通預金口座から振り替えて支払った。
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14 |
自動車販売業を営む当社は、販売目的で中古自動車¥1,000,000を購入し、代金は来月末に支払うこととした。また、購入に伴う手数料¥50,000(当社負担)は現金で支払った。
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15 |
得意先甲商店へ商品¥550,000(消費税¥50,000 を含む)を売り渡し、代金として以下のとおり受け取った。消費税は税抜方式によって処理する。
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第2問
(1)以下の資料に基づいて解答欄の勘定に記入しなさい。当期の会計期間は×8年4月1日から×9年3月31日の1年間である。ただし、勘定記入に用いる勘定科目等に関しては、プルダウンから最も適当であると思われるものを選び、選択すること。なお、勘定科目等は複数回使用してよい。
【資料1】繰越利益剰余金の処分
・6月25日の株主総会において、繰越利益剰余金の処分(配当金:¥100,000、利益準備金¥10,000)を行うことが決議された。
【資料2】決算整理事項等
・期首商品棚卸高は¥500,000、当期商品仕入高は¥6,300,000、期末商品棚卸高は¥580,000であった。売上原価は仕入勘定で算定する。
・税引前当期純利益の 30%を法人税等として計上する。
【資料3】解答上の留意事項
・出題の便宜上、売上以外の収益は「その他の収益」、仕入および法人税等以外の費用は「その他の費用」としてまとめて表示している。
損益
×9.3/31 | 仕入 | ×9.3/31 | 売上 | 9,000,000 | |
〃 | その他の費用 | 2,700,000 | 〃 | その他の収益 | 600,000 |
〃 | |||||
〃 | |||||
9,600,000 | 9,600,000 |
利益準備金
×9.3/31 | ×8.4/1 | 前期繰越 | 300,000 | ||
×8.6/25 | |||||
繰越利益剰余金
×8.6/25 | 未払配当金 | 100,000 | ×8.4/1 | 前期繰越 | 350,000 |
〃 | 10,000 | ×9.3/31 | |||
×9.3/31 | |||||
(2)次の5月中の商品売買取引にもとづいて、以下の各問いに答えなさい。なお、当社では商品の払出単価の計算方法として移動平均法を採用している。
【資料】A商品に関する売上帳、仕入帳および商品有高帳
【問1】商品有高帳の①~④に入る金額を答えなさい。なお、売上戻りについては受入欄に記入すること。
① | ¥ | |
② | ¥ | |
③ | ¥ | |
④ | ¥ |
【問2】仮に先入先出法を採用していた場合、5月のA商品の次月繰越高はいくらになるか答えなさい。
¥ |
第3問
次の決算整理事項等にもとづいて、精算表を完成しなさい。なお、会計期間はx4年4月1日からx5年3月31日までの1年間である。
[決算整理事項等]
- 売掛金¥50,000(前期発生分:¥20,000、当期発生分:¥30,000)が貸し倒れたが、この取引が未処理であった。
- 支払期日を迎えた電子記録債権¥60,000が当座預金口座に入金されていたが、この処理が未記帳であった。
- 電子記録債権および売掛金の期末残高に対して3%の貸倒引当金を差額補充法により設定する。
- 期末商品棚卸高は¥280,000である。なお、売上原価は「仕入」の行で計算すること。
- 固定資産は次の通り、定額法により減価償却を行う。
・建物:耐用年数20年、残存価額:取得原価の10%
・備品:耐用年数8年、残存価額:ゼロ - 先月、得意先C商店より¥80,000が当座預金の口座に振り込まれ、その内容が不明であったため仮受金として処理していたが、決算直前にC商店から連絡が入り、注文を受けた商品¥400,000に対する手付金であることが判明した。
- 購入時に費用処理していた収入印紙の未使用高が¥16,000あったため、これを貯蔵品へ振り替える。
- 貸付金は、当期の12月22日に貸付期間1年(利率年3.65%)で取引先に貸し付けたものである。すでに経過した100日分の利息を見越計上する。なお、利息は1年を365日とした日割計算によること。
- 受取手数料はすべて当期の3月1日に向こう1年分の手数料を受け取ったものであるため、月割計算によって繰り延べ処理する。
精算表
勘定科目 | 試算表 | 修正記入 | 損益計算書 | 貸借対照表 | ||||
借方 | 貸方 | 借方 | 貸方 | 借方 | 貸方 | 借方 | 貸方 | |
現金 | 360,000 | 360,000 | ||||||
当座預金 | 812,000 | |||||||
電子記録債権 | 200,000 | |||||||
売掛金 | 350,000 | |||||||
繰越商品 | 320,000 | |||||||
貯蔵品 | 61,000 | |||||||
貸付金 | 300,000 | 300,000 | ||||||
建物 | 1,500,000 | 1,500,000 | ||||||
備品 | 800,000 | 800,000 | ||||||
買掛金 | 425,000 | 425,000 | ||||||
前受金 | 250,000 | |||||||
仮受金 | 80,000 | |||||||
貸倒引当金 | 25,000 | |||||||
建物減価償却累計額 | 675,000 | |||||||
備品減価償却累計額 | 360,000 | |||||||
資本金 | 2,400,000 | 2,400,000 | ||||||
繰越利益剰余金 | 488,000 | 488,000 | ||||||
売上 | 4,600,000 | 4,600,000 | ||||||
受取手数料 | 12,000 | |||||||
受取利息 | 5,000 | |||||||
仕入 | 2,800,000 | |||||||
給料 | 1,633,000 | 1,633,000 | ||||||
水道光熱費 | 129,000 | 129,000 | ||||||
租税公課 | 30,000 | |||||||
貸倒損失 | 25,000 | |||||||
9,320,000 | 9,320,000 | |||||||
貸倒引当金繰入 | ||||||||
減価償却費 | ||||||||
利息
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手数料
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当期純
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