この2,000円は、例題1で過大に予定計上された減価償却費を、実際に合わせるために減額調整した2,000円でしたね?
例題1の解説にもあるように、
予定計上で未成工事勘定の借方に入っている2,000円が過大なので、貸方2,000円で減額させている訳です。
これを、ボックス図の帳尻を合わせるために、借方2,000円増としてしまいますと、
実際よりも2,000円過大な「未成工事支出金」勘定になってしまいます。
勘定連絡図を確認すると、「未成工事支出金」は「完成工事原価」となり、発注者へ請求することになります。
つまり、2,000円過大請求することになってしまいます。
以上より、「未成工事支出金」勘定を減額するためには、借方で▲2,000円としてあげる必要があります。