日商簿記2級 工業簿記の仕訳が分からないです

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  • #40887 返信
    かるしうむ

      【第1回】日商簿記2級 試験問題の第4問(1)
      どのように解くのかさっぱりわからないため教えてほしいです

      #40915 返信
      わんわん男

        かるしうむさん、こんばんは。
        工業簿記では、各費用を各勘定へ送りながら原価計算を行っていきます。
        このことから、先ずは勘定連絡図をイメージできるようになると理解が深まります。
        商業の第1問、工業の第4問は、基本的な仕訳問題とされていることから、
        ここでは、しっかり得点しておきたい問題です。
        もし分からない場合は、焦らずしっかり復習されることをおすすめします。
        ▼問1
        材料副費の配賦差異を問う問題ですね。
        勘定連絡図では、材料副費➡材料費のイメージです。
        先ず、材料副費は予定配賦するとされています。
        また、予定配賦の方法は、購入代価を配賦基準とするとされています。
        当年度の購入代価の予定額は、
        材料費¥3,200,000、材料副費¥96,000を予定するとされています。
        これは、言い換えれば、
        材料費¥3,200,000に対して、材料副費¥96,000を予定配賦するということなので、
        96,000 ÷ 3,200,000 = 0.03 ← これが予定配賦率
        さて、実際の材料購入代価は、¥300,000ですので、
        材料副費の予定配賦額は?
        300,000 × 0.03 =9,000 ← これを材料費勘定へ予定配賦するイメージです。
        さて、問われているのは、材料副費の「配賦差異」です。
        差異は「予定-実際」で求めるのでした。
        そして、その答えが…
        プラスなら有利差異として、借方計上
        マイナスなら不利差異おつぃて、貸方計上
        今回、材料副費の予定配賦額¥9,000に対して、実際発生額¥10,000なので、
        ¥1,000の【不利差異】です。
        イメージとしては、材料副費勘定で¥9,000を貸方で予定して配賦したのに、
        実際には借方¥10,000でしたということです。
        貸方が¥1,000少ない(貸方残高)ので、貸方に¥1,000追加計上するということ。
        ここで注意したいのは、相手勘定です。
        配賦差異は、別途「配賦差異勘定」へ計上します。
        この「配賦差異勘定」は、決算で売上原価へ送り込まれることになります。
        以上から、仕訳は、次のとおりとなります。
        材料副費配賦差異1,000 / 材料副費1,000
        ▼問2
        賃金の賦課を問う問題ですね。
        勘定連絡図では、賃金➡仕掛品のイメージです。
        賃金の計算が、毎月1日から末日までピッタリ計算されて支給されればいいですが、
        普通そんなことはなく、20日支給など月の途中になります。
        月次決算を基本とする工業簿記では、このズレを1月に調整する必要があります。
        具体的には「当月支払額+当月未払額-前月未払額」です。
        当月支払額(先月21日~当月20日)
        当月未払額(当月21日~当月末日)
        前月未払額(先月21日~先月末日)
        以上から「当月支払額+当月未払額-前月未払額」で、
        ピッタリ「当月1日~当月末日」に調整できたことがイメージできると思います。
        賃金勘定では、次のとおりです。
        (借方)当月支払額+当月未払額
        (貸方)前月未払額
        借方残高になっているので、この額を仕掛品勘定「借方」へ送り込むイメージです。
        よって、仕訳は次のとおりとなります。
        仕掛品2,550,000 / 賃金2,550,000
        ▼問3
        標準原価計算のシングルプランを問う問題ですね。
        標準原価計算では、年初に予定した標準原価を用いて原価計算を行う方式です。
        標準原価計算の方式は「シングルプラン」と「パーシャルプラン」があり、
        シングルプランでは、材料費などの費目勘定で、
        (借方)実際原価(貸方)標準原価とで差異が発生します。
        パーシャルプランでは、仕掛品勘定で、
        (借方)発生額のみ実際原価にすることで、差異が発生します。
        今回は、前者のシングルプランについてです。
        特に難しいことではなく、標準原価を用いて、
        (貸方)材料費➡(借方)仕掛品と、送り込めばいいだけです。
        標準単価¥500 × 標準消費量2,900kg = 1,450,000
        よって、仕訳は次のとおりです。
        仕掛品1,450,000 / 材料1,450,000

        いかがだったでしょうか?
        ごちゃごちゃして分かりづらいと思います。
        私も非常に苦労しました…
        でも勘定連絡図のイメージさえつかめれば、費用の送り込む流れが分かります。
        費用の送り込む流れが分かれば、
        勘定の借方・貸方も仕訳も同時にイメージできます。
        それから、細かい計算方法を習得していくことで克服できると思います。
        頑張ってください。

        #40918 返信
        わんわん男

          ★訂正★
          【誤】貸方が¥1,000少ない(貸方残高)
          【正】貸方が¥1,000少ない(借方残高)
          申し訳ありませんでした。

          #40929 返信
          かるしうむ

            夜遅くに返信してくださり、ありがとうございました。
            お陰様で、やっと理解することができました。
            2級受ける予定なので、勉強頑張ります!
            本当にありがとうございます!

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          返信先: 日商簿記2級 工業簿記の仕訳が分からないです
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