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電卓の使い方、選び方など

電卓の便利な機能の使い方や日商簿記試験に適した電卓の選び方、電卓は右手・左手のどちらでたたくほうがいいのかなどの話題について紹介します。

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1.電卓の選び方のポイント

簿記の試験は時間との戦いという側面もあります。したがって、いかに速く、しかも正確に問題を解けるかが重要になってきます。ここで、意外と重要となってくるのは「どのような電卓を選ぶか」です。

簿記を勉強したことがない人は、電卓の違いなどあまり意識したことがないかもしれませんが、電卓というのはどれでも同じというわけではありません。簿記の問題を解くのに適したものとそうでないものがあるのです。

例えば、100均で売っているような小さな電卓やカード型電卓などは試験には適していません。そのような電卓は高い頻度で見間違いや打ち間違いといったミスをします。

では、どんな電卓がいいのか?

管理人が考える簿記の試験で使いやすい電卓を選ぶポイントをいくつか挙げておきます。もちろん受験だけでなく、お仕事やご家庭などでの使いやすさも共通なのでぜひ参考にしてください。

電卓選びのポイント
  • 12桁の計算ができること:あまりにも桁数が少ないと、問題によっては対処できない場合も考えられます。
  • 太陽電池があること:これによって電池切れの心配がなくなります。
  • 手にあった大きさであること:小さ過ぎず、大き過ぎず。目安としては手を広げたときに、ちょうど電卓全体が手に隠れる程度がベスト。
  • 「00」キーがあること:桁が大きくなればなるほど、入力が楽になります。
  • 受験に必要な機能が装備されていること:電卓の便利な機能の使い方で紹介している機能が一通りそろっていることが必要となります。
  • もう1つ予備の電卓を用意しておく:これは管理人が実際に体験したことですが、電卓はなんの前ぶれも無くいきなり壊れます。もし試験中に壊れたら致命傷になりかねませんので、常に予備の電卓を用意しておくことをおすすめします。

2.日商簿記試験では使えない電卓

日商簿記検定試験で使用できる電卓は計算機能(四則演算)のみのものに限り、例えば以下の機能があるものは持ち込みできません。

  1. 印刷(出力)機能
  2. メロディー(音の出る)機能
  3. プログラム機能(例:関数電卓等の多機能な電卓、売価計算・原価計算等の公式の記憶機能がある電卓)
  4. 辞書機能(文字入力を含む)

(注)ただし、次のような機能は、プログラム機能に該当しないものとして、試験会場での使用を可とします。

  • 日数計算
  • 時間計算
  • 税計算
  • 検算(音の出ないものに限る)

3.電卓の便利な機能の使い方

メモリー機能【必須】

とても便利な機能です。試験上、メモリー機能は必須と言ってもいいくらいなので、ぜひ使い方をマスターしましょう。

メモリー機能
  • 「CM」(クリアメモリー):記憶したメモリーの数値をゼロにする。
  • 「RM」(リコールメモリー):記憶したメモリーの数値を呼び出す。
  • 「M+」(メモリープラス):メモリーに数値を加算する。
  • 「M-」(メモリーマイナス):メモリーから数値を減算する。

メモリー機能の使い方

練習問題

(111×111)+(222×222)+(333×333)+(444×444)+(555×555)=?

みなさんはどのようにして上のような式を電卓で計算していますか?

メモリー機能の使い方を知らない人は、まず(111×111)~(555×555)をそれぞれ計算してその答えを紙に書き、さらにそれらの答えを足し算するということをしているのではないでしょうか?

それでは時間がかかる上にミスも起こしやすくなります。しかし、メモリー機能を使えば電卓上のみで簡単に計算できるのです。では、お手元に電卓を用意して実際に説明のとおり叩いてみてください。

『111×111=12,321』を計算して、『M+』キーを押します。これで、メモリーにこの答えが記憶されます。
次に、クリアキーを押さずにそのまま『222×222=49,284』を計算して、『M+』キーを押します。これで、メモリーにこの答えが加算されます。
あとは(555×555)までこれを繰り返します。
最後に、『RM』キーを押すとメモリーに記憶された数字を呼び出すことができます。ちなみに、答えは『677,655』となります。

メモリーの数字から減算したい場合は『M-』キーを、メモリーの数字をゼロにしたい場合は、『CM』キーを押してください。

桁下げ機能(単位切り)「→」

あると便利です。単位をひとつ切り下げることができます。

桁下げ機能の使い方

桁下げ機能は、『→』キーを押すと単位をひとつ下げることができます。例えば、『12346』と入力するところを間違って、『12345』と入力したとします。

『→』キーを押します。すると単位が1つ減って、『1234』となります。
そのまま『6』を押せば、『12346』となります。

もし『→』キーがなければクリアキーを押して一旦すべてゼロに戻し、また最初から入力しなければならないので、この機能があると、もし入力を間違えた時などは時間の節約になります。

同一単価の計算方法

同一単価を使った計算をする場合、1つ1つ金額を計算しては電卓をクリア(ゼロに戻すこと)していたのでは非効率的です。このような場合には、次のように計算することで時間を短縮することができます。

例題

以下の資料にもとづいて各仕入日における商品の購入原価をそれぞれ計算しなさい。

【資料】

1.商品の購入単価@¥300(当月において変動はなかった。)

2.当月における商品の仕入れ状況

仕入日 購入量
3/6 210個
3/14 190個
3/21 270個
3/26 130個
3/30 180個

同一単価の計算をしてみよう!

まず、同一単価である『300』を入力し、『×』を押します。
3/6の購入量『210』を入力し『=』を押すと、答えの『63,000』が表示されます。
次にクリアキーを押さずに、そのまま3/14の購入量である『190』を入力します。
『=』を押すと、@¥300×190個の答え『57,000』が表示されます。
後はこれを繰り返すだけです。

つまり、最初に『300』『×』を押しておけば、あとは『購入量』と『=』を繰り返し入力すればいいだけなので、時間が短縮できることがわかると思います。

さらに、メモリー機能を併せて使えば合計額も電卓のみで簡単に素早く計算できます。この電卓の機能を知っていると、例えば原価計算(2級)における配賦計算などにおいて強力な威力を発揮します。

一部の方々から上の方法では計算できないという報告を受けています。お持ちの電卓の種類によってはこの機能が使えない可能性があります。

その他の主な機能

「√」(ルート計算機能)

1級の原価計算における経済的発注量の計算などで使いますので、1級受験まで考えている人は必要です。

「GT」(グランドトータル)

はっきり言ってあまり使えない機能です(管理人だけかもしれませんが)。メモリー機能だけで十分なので、個人的にはなくても構わないと思います。

4.電卓は右手で?それとも左手で?

電卓は左手で打ったほうがいいのか?それとも右手で打ったほうがいいのか?という質問をたまに受けます。この質問に対する管理人の答えは「打ちやすい方の手で打ってください」です。つまり、右利きの人は右手で、左利きの人は左手で打てばいいと思います。右利きの人が無理をして左手で電卓を打つ必要はありません。

なぜなら右手打ちの場合と左手打ちの場合、それぞれにメリットがあるので一概にどちらがいいとは言えないからです。

もちろん人によって考え方は違いますし、電卓を使う場面によっても変わってくると思います。様々な意見があるでしょうが、それらを否定するつもりはありません。以下は管理人の個人的な意見だと思って読んでください。

右手打ちのメリット

普段の勉強でのメリット

皆さんのお手元にあるテキストや問題集などをご覧になってください。おそらく左側で綴じられていると思います。つまり、左手でページをめくるようになっているのです。このとき、もし左側に電卓を置いていると邪魔になって仕方ありません。

試験でのメリット

試験を受ける時を思い浮かべてもらえばお分かりだと思いますが、多くの人は真ん中に答案用紙、左側に問題用紙を配置すると思います。そうなると、必然的に電卓は右側に置いたほうが効率的ということになります。

このように配置することで、左手で問題用紙や資料をめくりながら右手で電卓を打つとともに答案用紙に記入もできます。

日商簿記の試験だとそれほど変わりませんが、公認会計士試験や税理士試験となると問題用紙や資料だけでかなりの枚数になります。

もし左側に電卓、右側に問題用紙を配置してしまうと、ペンを持った右手でそれらの問題用紙や資料をめくったり並べ替えたりしなければならず、それこそ「電卓を打つときにペンを持ち替えると時間がかかる」どころの騒ぎではありません。

左側には問題用紙や資料を集め、右側には筆記用具や電卓を配置するのがベストだと思います。

実務でのメリット

実務において、例えば領収書などの証憑書類やその他の資料は左側(もしくは左上)をホッチキスなどで留められている場合がほとんどです。

この場合、左手でそれらの資料をめくりながら右手で電卓を叩かなければなりません。さらに電卓だけでなく、PCのテンキーも右側についているので、右手で打つということになります。

特に実務においては、あえて左手で電卓を打たなければならないという場面はほとんどありません。

このように実務においては右手で電卓を打つ機会が多いので、電卓もちゃんと右手で打ちやすいように設計されているのです。

また、この他にも右利きの人が慣れない左手で電卓を打つと当然間違いを起こしやすくなったり、時間がかかるといったデメリットもあります。

もちろん両方の手を使えることに越したことはありませんが、あえて時間を使って練習する必要性はそれほど大きくないと思います。

左手打ちのメリット

左手打ちの1番大きなメリットとしては、ペンを持ち替える時間を節約できるということなのですが、ペンを持ち替える時間など1秒もかかりませんし、ましてやそれが原因で合否が左右されることなどありえません。

それに右手でペンを持ったままでも電卓は叩けます。無意識のうちに、右手の指の間にペンを挟んで電卓を打っている人も多いのではないでしょうか?

ちなみにこの他にも、左手で電卓を叩いているとちょっぴり尊敬されるというメリット(?)もあります。「左手で電卓打てるんだ。すごいね。」って言われます。

なので、ちょっぴり尊敬されたい人は頑張って左手で電卓を打つ練習をしてください。

管理人の結論

長々と書いてきましたが、結論としては最初にも書いたとおり打ちやすい方の手で打てばいいと思います。はっきり言って右手だろうが左手だろうがどっちでも良いことです。

これを読んでいる皆さんの多くは日商簿記試験に合格することが目標のはずです。その大きな目標を見失って、ささいなことで神経質にならないようにしましょう。

そんなことで悩んだり、左手で電卓を叩く練習をする時間があるのだったら、1問でも多く問題を解いて1秒でも早く解答できるようになったほうが試験対策上よほど有益だと思います。

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