A社の情報システム部門は,B 社のソフトウェアパッケージを活用して、営業部門が利用する営業支援システムを構築することにした。構築に合わせて, EUC (End User Computing)を推進するとき、業務データの抽出や加工、統計資料の作成などの運用を行う組織として、最も適切なものはどれか。
- ア. A社の営業部門
- イ. A社の情報システム部門
- ウ. B社のソフトウェアパッケージ開発部門
- エ. B社のソフトウェアパッケージ導入担当部門
【答え】ア
【解説】
EUC(エンドユーザコンピューティング)は、「エンドユーザ(=実際に業務を行う部門の担当者)」が、自らITツールを使って業務データの処理・分析・文書作成などを行う考え方です。業務部門(例:営業部門)が、IT部門に頼らずに自分たちで業務効率化を図ることを目的としており、代表的なEUCツールとしては、Excel、Access、BIツール、RPAなどがあります。
各選択肢の解説
ア. A社の営業部門
→ ⭕ 実際にシステムを使って業務を行う部門であり、EUCの主体となるべき部門です。データの抽出・加工・分析を自ら実施する立場です。
イ. A社の情報システム部門
→システムを構築・提供する支援側です。EUC推進のためのツール整備や教育は行いますが、直接運用は行いません。
ウ. B社のソフトウェアパッケージ開発部門
→パッケージの製造元であり、A社とは直接関係せず、システム運用にも関与しません。
エ. B社のソフトウェアパッケージ導入担当部門
→パッケージ導入の支援はしますが、A社の運用には関与しません。
以上より、正解はア.となります。
※EUC (End User Computing)はシラバスに載っていない用語なので、勘で答えるしかない問題です。できなくてもOK。

