ある製造業では、後工程から前工程への生産指示や、前工程から後工程への部品を引き渡す際の納品書として、部品の品番などを記録した電子式タグを用いる生産方式を採用している。サプライチェーンや内製におけるジャストインタイム生産方式の一つであるこのような生産方式として、最も適切なものはどれか。
- ア. かんばん方式
- イ. クラフト生産方式
- ウ. セル生産方式
- エ. 見込み生産方式
【答え】ア
【解説】
各選択肢の解説
ア. かんばん方式
→トヨタ生産方式に代表される「ジャストインタイム生産」の一手法で、「必要なものを、必要なときに、必要な量だけ」を後工程が前工程に指示します。指示や部品情報の伝達には、昔は紙の「かんばん(カード)」を使用していましたが、現在では電子タグやバーコードを使うケースもあります。
→ ⭕ 問題文の「後工程から前工程への生産指示」「納品書としての電子タグ(部品情報)」「ジャストインタイム生産方式の一つ」は、かんばん方式の典型的な説明です。
イ. クラフト生産方式
→職人が手作業で一点物を作る伝統的な方式で、ジャストインタイムでも電子タグでもない
ウ. セル生産方式
→1人または少人数が作業セル内で製品を完成させる方式で、部品の引き渡し方法の話ではない
エ. 見込み生産方式
→需要予測に基づいて先に製造する方式。「後工程が前工程に指示」は当てはまらない
以上より、正解はア.となります。

