クラウドコンピューティングの説明として、最も適切なものはどれか。
- ア. システム全体を管理する大型汎用機などのコンピュータに、データを一極集中させて処理すること
- イ. 情報システム部門以外の人が自らコンピュータを操作し、自分や自部門の業務に役立てること
- ウ. ソフトウェアやハードウェアなどの各種リソースを、インターネットなどのネットワークを経由して、オンデマンドでスケーラブルに利用すること
- エ. ネットワークを介して、複数台のコンピュータに処理を分散させ、処理結果を共有すること
【答え】ウ
【解説】
クラウドコンピューティングは、必要なときに、必要な分だけ、インターネット経由でITリソース(サーバ、ストレージ、アプリなど)を利用できる仕組みで、次のような特徴があります。
- オンデマンド(必要なときにすぐ)
- スケーラブル(利用量を自由に増減できる)
- 自己管理不要(プロバイダ側で保守管理)
各選択肢の解説
ア. システム全体を管理する大型汎用機などのコンピュータに、データを一極集中させて処理すること
→これは昔の「集中処理型システム」の説明
→柔軟性・分散性がないため、クラウドの逆方向
イ. 情報システム部門以外の人が自らコンピュータを操作し、自分や自部門の業務に役立てること
→これは「エンドユーザコンピューティング(EUC)」の説明
→クラウドとは直接関係しない
ウ. ソフトウェアやハードウェアなどの各種リソースを、インターネットなどのネットワークを経由して、オンデマンドでスケーラブルに利用すること
→ ⭕ クラウドコンピューティングの説明として、最も適切です
エ. ネットワークを介して、複数台のコンピュータに処理を分散させ、処理結果を共有すること
→これは「分散処理」や「グリッドコンピューティング」の説明
→クラウドの一部技術として使われるが、クラウドそのものの定義ではない
以上より、正解はウ.となります。

