アジャイル開発を実施している事例として、最も適切なものはどれか。
- ア. AI システムの予測精度を検証するために、開発に着手する前にトライアルを行い、有効なアルゴリズムを選択する。
- イ. IoT の様々な技術を幅広く採用したいので、技術を保有するベンダに開発を委託する。
- ウ. IoT を採用した大規模システムの開発を、上流から下流までの各工程における完了の承認を行いながら順番に進める。
- エ. 分析システムの開発において、分析の精度の向上を図るために、固定された短期間のサイクルを繰り返しながら分析プログラムの機能を順次追加する。
【答え】エ
【解説】
アジャイル開発の主な特徴としては、以下のような点が挙げられます。
- 短期間の反復(イテレーション)で開発を進める
- 各イテレーションで動くソフトウェアをリリースする
- 利用者や顧客のフィードバックを素早く反映する
- 仕様変更にも柔軟に対応できる
各選択肢の解説
ア. AI システムの予測精度を検証するために、開発に着手する前にトライアルを行い、有効なアルゴリズムを選択する。
→これは前段階で入念に計画・選定を行っているPoC(Proof of Concept:概念実証)の事例
イ. IoT の様々な技術を幅広く採用したいので、技術を保有するベンダに開発を委託する。
→単なるベンダへの外注(アウトソーシング)であり、アジャイル開発かどうかの記述がない。
ウ. IoT を採用した大規模システムの開発を、上流から下流までの各工程における完了の承認を行いながら順番に進める。
→これはウォーターフォールモデルの特徴。
エ. 分析システムの開発において、分析の精度の向上を図るために、固定された短期間のサイクルを繰り返しながら分析プログラムの機能を順次追加する。
→ ⭕ アジャイル開発の特徴に合致。短期間のサイクルで反復的に機能を追加するのは典型的なアジャイルの手法です。
以上より、正解はエ.となります。

