WBS を作成するときに、作業の記述や完了基準などを記述した補助文書を作成する。この文書の目的として、適切なものはどれか。
- ア. WBSで定義した作業で使用するデータの意味を明確に定義する。
- イ. WBSで定義した作業の進捗を管理する。
- ウ. WBS で定義した作業のスケジュールのクリティカルパスを求める。
- エ. WBSで定義した作業の内容と意味を明確に定義する。
【答え】エ
【解説】
WBS(Work Breakdown Structure)は、プロジェクトの作業を階層的に分解して整理する手法です。その際、作業ごとの内容や完了条件などを明確にするために、補足情報を記述した文書(WBS辞書(WBS Dictionary))を作成することがあります。
各選択肢の解説
ア. WBSで定義した作業で使用するデータの意味を明確に定義する。
→データの意味を定義するのは、データディクショナリ(Data Dictionary)などの別の文書の目的です。
イ. WBSで定義した作業の進捗を管理する。
→進捗の管理はプロジェクト進捗管理やスケジュール管理の役割であり、WBS辞書の目的ではありません。
ウ. WBS で定義した作業のスケジュールのクリティカルパスを求める。
→クリティカルパスはネットワーク図などから求めるものであり、WBS辞書が直接関与するものではありません。
エ. WBSで定義した作業の内容と意味を明確に定義する。
→ ⭕ WBS辞書は、WBSで定義した各作業の内容・目的・成果物・完了条件などを明確にするために作成されます。
以上より、正解はエ.となります。
※「WBS辞書」はシラバスに載っていない用語です。消去法で解くのも難しい問題なので、できなくても気にする必要はありません。

