店内に設置した多数のネットワークカメラから得たデータを、インターネットを介して IoT サーバに送信し、顧客の行動を分析するシステムを構築する。このとき、IoT ゲートウェイを店舗内に配置し、映像解析処理を実行して映像から人物の座標データだけを抽出することによって、データ量を減らしてから送信するシステム形態をとった。このようなシステム形態を何と呼ぶか。
- ア. MDM
- イ. SDN
- ウ. エッジコンピューティング
- エ. デュプレックスシステム
【答え】ウ
【解説】
本問は、ネットワークカメラの映像データの一部を店舗内(IoTゲートウェイ)で処理して、必要な座標データのみをサーバに送るという話なので、「データを送る前に端末の近くで処理してデータ量を減らす」という方式が問われています。
各選択肢の解説
ア. MDM(Mobile Device Management)
→スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末を遠隔で一元管理するための仕組み。
→主にセキュリティ管理やアプリ制御を目的とするもので、データ処理やIoTとは無関係。
イ. SDN(Software Defined Networking)
→ソフトウェアによってネットワークの構成や制御を柔軟に行える技術。
→ネットワーク管理が主な目的で、映像解析やデータ量の削減とは関係しない。
ウ. エッジコンピューティング
→データが発生する現場(エッジ)でデータを一部処理してから送信する仕組み。
→ ⭕ 本問のように、映像から必要な情報(座標など)だけを抽出し、サーバに送信するのは典型的なエッジコンピューティングの応用です。
エ. デュプレックスシステム
→コンピュータやシステムを冗長化(二重化)して、故障時にもサービスを継続できる構成。
→高信頼性を目的とするものであり、データ処理やIoTとは無関係。
以上より、正解はウ.となります。

