CPU のクロックに関する説明のうち、適切なものはどれか。
- ア. USB接続された周辺機器と CPU の間のデータ転送速度は、クロックの周波数によって決まる。
- イ. クロックの間隔が短いほど命令実行に時間が掛かる。
- ウ. クロックは、次に実行すべき命令の格納位置を記録する。
- エ. クロックは、命令実行のタイミングを調整する。
【答え】エ
【解説】
各選択肢の解説
ア. USB接続された周辺機器と CPU の間のデータ転送速度は、クロックの周波数によって決まる。
→USBの転送速度はUSB規格(例:USB 2.0, USB 3.0)によって決まり、CPUのクロック周波数とは直接関係しません。
イ. クロックの間隔が短いほど命令実行に時間が掛かる。
→逆です。クロックの間隔(=1クロックの時間)が短いということは、それだけ多くの命令を実行できるので、命令処理速度は速くなります。
ウ. クロックは、次に実行すべき命令の格納位置を記録する。
→これを担当するのはプログラムカウンタです。クロックではありません。
エ. クロックは、命令実行のタイミングを調整する。
→ ⭕ コンピュータのクロックは、CPUやシステム全体の動作タイミングを制御する信号です。各命令の処理やデータ転送などはこのクロックのタイミングに基づいて同期して行われます。
以上より、正解はエ.となります。

