自社開発した技術の特許化に関する記述a~cのうち、直接的に得られることが期待できる効果として、適切なものだけを全て挙げたものはどれか。
a 当該技術に関連した他社とのアライアンスの際に、有利な条件を設定できる。
b 当該技術の開発費用の一部をライセンスによって回収できる。
c 当該技術を用いた商品や事業に対して、他社の参入を阻止できる。
- ア. a
- イ. a, b
- ウ. a, b, c
- エ. b, c
【答え】ウ
【解説】
各選択肢の解説
a 当該技術に関連した他社とのアライアンスの際に、有利な条件を設定できる。
→特許権を持っていると、交渉の際に自社の技術の独占的な権利を背景に、優位な立場で条件を交渉できることが多い。
→ ⭕ 直接的に得られる効果として認められる。
b 当該技術の開発費用の一部をライセンスによって回収できる。
→特許権を他社にライセンス提供することで、使用料（ロイヤリティ）を得られるため、開発費の回収に役立つ。
→ ⭕ 直接的な効果として妥当。
c 当該技術を用いた商品や事業に対して、他社の参入を阻止できる。
→特許権は技術の独占権を与えるため、他社が特許技術を無断で利用した商品を販売・製造することを法律的に禁止できる。
→ ⭕ 直接的な効果のひとつ。
以上より、正解はウ. a, b, cとなります。
知的財産権1～著作権と産業財産権～ 
