次のa~cのうち、著作権法によって定められた著作物に該当するものだけを全て挙げたものはどれか。
a 原稿なしで話した講演の録音
b 時刻表に掲載されたバスの到着時刻
c 創造性の高い技術の発明
- ア. a
- イ. a, c
- ウ. b, c
- エ. c
【答え】ア
【解説】
著作権法で保護される「著作物」とは、「思想または感情を創作的に表現したもの」です。つまり、「アイデアそのもの」ではなく、「それを具体的に表現した創作物」が対象になります。
各選択肢の解説
a 原稿なしで話した講演の録音
→原稿がなくても、講演の内容が話し手の創作的な思想・感情を表現しているものであれば、「言語の著作物」に該当します。
→ ⭕ 録音という形で表現が固定されていれば著作物として認められます。
b 時刻表に掲載されたバスの到着時刻
→時刻そのものは事実・データに過ぎず、創作性がありません。
→ ❌ 時刻表が単なる一覧表である場合、それ自体には著作物性が認められません(創作的な表現がないため)。
c 創造性の高い技術の発明
→発明は特許法の保護対象です。
→ ❌ 著作権法が保護するのは「思想または感情を創作的に表現したもの」であり、「技術的アイデアや原理」は対象外です。
以上より、正解はア. aとなります。
