需要量が年間を通じて安定している場合において、定量発注方式に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- ア. 最適な発注量は、発注費用と在庫維持費用の総額が最小となる場合である。
- イ. 発注回数の多寡で比較したとき、発注回数の多い方が商品を保管するスペースを広くする必要がある。
- ウ. 発注は毎週金曜日,毎月末など、決められた同じサイクルで行われる。
- エ. 毎回需要予測に基づき発注が行われる。
【答え】ア
【解説】
定量発注方式とは、在庫があらかじめ決められた発注点を下回ったときに一定量を発注する方式ですが、この方式の前提には次のような条件があります。
- 需要が比較的安定している
- 毎回の発注量は同じ(一定量)
- 発注点に達したときに自動的に発注
各選択肢の解説
ア. 最適な発注量は、発注費用と在庫維持費用の総額が最小となる場合である。
→ ⭕ これは「経済的発注量」の考え方に基づいた定量発注方式の基本原理です
イ. 発注回数の多寡で比較したとき、発注回数の多い方が商品を保管するスペースを広くする必要がある。
→「発注回数が多い=1回の発注量が少ない」ため、在庫はむしろ少なく、保管スペースも小さくて済みます
ウ. 発注は毎週金曜日,毎月末など、決められた同じサイクルで行われる。
→これは定期発注方式の特徴。定量発注方式は発注のタイミングが在庫量に依存します
エ. 毎回需要予測に基づき発注が行われる。
→定量発注方式では発注量は常に一定です
以上より、正解はア.となります。
