実用新案に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- ア. 今までにない製造方法は、実用新案の対象となる。
- イ. 自然法則を利用した技術的思想の創作で高度なものだけが、実用新案の対象となる。
- ウ. 新規性の審査に合格したものだけが実用新案として登録される。
- エ. 複数の物品を組み合わせて考案した新たな製品は、実用新案の対象となる。
【答え】エ
【解説】
実用新案とは、「物品の形状、構造または組み合わせに関する考案」であって、「自然法則を利用した技術的思想」である必要があります。ただし、高度な技術性や発明ほどでなくてもよく、実用的なアイデアレベルでも認められるのが特徴です。
各選択肢の解説
ア. 今までにない製造方法は、実用新案の対象となる。
→製造方法(方法・手段)は対象外です。実用新案の対象は「物品の形状・構造・組み合わせ」に限られます。
イ. 自然法則を利用した技術的思想の創作で高度なものだけが、実用新案の対象となる。
→実用新案は高度である必要はありません。簡易な工夫や改良も対象になります。
ウ. 新規性の審査に合格したものだけが実用新案として登録される。
→実用新案制度では、登録前の実体審査(新規性や進歩性の審査)は行われません。
エ. 複数の物品を組み合わせて考案した新たな製品は、実用新案の対象となる。
→ ⭕ 組み合わせによる形状・構造の工夫は、実用新案の典型的な対象です。
以上より、正解はエ.となります。
