システム開発プロジェクトを終結する時に、プロジェクト統合マネジメントで実施する活動として、最も適切なものはどれか。
- ア. 工程の進捗の予定と実績の差異を分析する。
- イ. 作成した全ての成果物の一覧を確認する。
- ウ. 総費用の予算と実績の差異を分析する。
- エ. 知識や教訓を組織の資産として登録する。
【答え】エ
【解説】
この問題は、プロジェクト統合マネジメントの中でも、終結プロセス(プロジェクトやフェーズの終結)における活動を問うものです。
プロジェクト終結時に行う主な活動は次の通りです。
- プロジェクトやフェーズの正式な終了の承認
- 成果物の引き渡し
- 契約の完了確認
- 教訓の整理と知識の共有(プロジェクト知識のマネジメント)
- 資源の解放とチームの解散
各選択肢の解説
ア. 工程の進捗の予定と実績の差異を分析する。
→これは主にスケジュール(タイム)マネジメントで行う活動。
イ. 作成した全ての成果物の一覧を確認する。
→これは主に品質マネジメントやスコープマネジメントで行う活動。
ウ. 総費用の予算と実績の差異を分析する。
→これは主にコストマネジメントで行う活動。
エ. 知識や教訓を組織の資産として登録する。
→ ⭕ これは統合マネジメントのプロジェクト終結時に必ず行う重要な活動(プロジェクト知識のマネジメント)。将来のプロジェクトへの活用を目的とする「ナレッジマネジメント」の一環であり、組織プロセス資産(OPA)として登録される。
以上より、正解はエ.となります。

※少し細かいのでやや難問ですが、PMBOKの10の知識エリアが頭に入っていれば、「何となくこれかな?」とわかると思います。