システム開発プロジェクトにおいて、新機能の追加要求が変更管理委員会で認可された後にプロジェクトスコープマネジメントで実施する活動として、適切なものはどれか。
- ア. 新機能を追加で開発するために WBS を変更し、コストの詳細な見積りをするための情報として提供する。
- イ. 新機能を追加で開発するための WBS のアクティビティの実行に必要なスキルを確認し、必要に応じてプロジェクトチームの能力向上を図る。
- ウ. 変更された WBS に基づいてスケジュールを作成し、完了時期の見通しを提示する。
- エ. 変更された WBS に基づいて要員の充足度を確認し、必要な場合は作業の外注を検討する。
【答え】ア
【解説】
プロジェクトスコープマネジメントとは、プロジェクトで「何をするか(範囲)」を定め、それを管理する活動です。その中心がWBS(作業分解構成図:Work Breakdown Structure)となります。
WBSはプロジェクトスコープを構造化して明確化し、コスト見積りやスケジュール作成の基礎資料になります。また、変更があったときはまずWBSを更新して範囲の見直しを行います。
各選択肢の解説
ア. 新機能を追加で開発するために WBS を変更し、コストの詳細な見積りをするための情報として提供する。
→ ⭕ これはプロジェクトスコープマネジメントで実施する活動です。
イ. 新機能を追加で開発するための WBS のアクティビティの実行に必要なスキルを確認し、必要に応じてプロジェクトチームの能力向上を図る。
→これは資源マネジメントで実施する活動です。
ウ. 変更された WBS に基づいてスケジュールを作成し、完了時期の見通しを提示する。
→これはスケジュールマネジメントで実施する活動です。
エ. 変更された WBS に基づいて要員の充足度を確認し、必要な場合は作業の外注を検討する。
→これは資源マネジメントや調達マネジメントで実施する活動です。
以上より、正解はア.となります。
