仮想環境を用いた技術である AR 又は VR の活用事例のうち, VR の活用事例として、最も適切なものはどれか。
- ア. 顔を覆うように頭部にゴーグルを装着し、そのゴーグル内に投影された仮想空間に広がる火災や地震の映像を見ながら避難方法をイメージすることによって、防災訓練が行える。
- イ. 家具をオンラインで購入するときに、スマートフォンのカメラを通して画面に映っている現実の自分の部屋に、購入したい家具をリアルタイムに重ねて試し置きできる。
- ウ. 史跡などにスマートフォンを向けることによって、昔あった建物の画像や説明情報が現実の風景と重なって画面に表示される。
- エ. 図鑑にスマートフォンをかざすことによって、図鑑の絵や写真に重なって生物の動画が見られる。
【答え】ア
【解説】
AR(Augmented Reality:拡張現実)とは、現実の世界に情報を“追加”して表示する技術で、スマートフォンやタブレット、ARグラスなどを通して、現実世界にバーチャルな映像や情報を重ねて表示します。
代表的な例:
- スマホ越しに見ると、実際の場所に家具やキャラクターがあるように見える
- カメラをかざすと、翻訳や説明テキストが建物や文字の上に表示される
VR(Virtual Reality:仮想現実)とは、現実から切り離された“仮想空間”を体験する技術で、専用のゴーグル(HMD:ヘッドマウントディスプレイ)などを使って、完全に仮想の3D空間に没入することができます。
代表的な例:
- バーチャル観光(世界中を仮想体験)
- VR防災訓練やVR医療トレーニング
- ゲームや仮想会議(メタバース)
各選択肢の解説
ア. 顔を覆うように頭部にゴーグルを装着し、そのゴーグル内に投影された仮想空間に広がる火災や地震の映像を見ながら避難方法をイメージすることによって、防災訓練が行える。
→ゴーグル(ヘッドマウントディスプレイ)を使って没入感のある防災訓練を行っているので、VRの活用事例として適切
イ. 家具をオンラインで購入するときに、スマートフォンのカメラを通して画面に映っている現実の自分の部屋に、購入したい家具をリアルタイムに重ねて試し置きできる。
→実際の部屋に仮想の家具を重ねる(追加表示)しているため、ARの事例
ウ. 史跡などにスマートフォンを向けることによって、昔あった建物の画像や説明情報が現実の風景と重なって画面に表示される。
→現実の風景に仮想情報(建物の画像・説明)が追加で表示されるため、ARの事例
エ. 図鑑にスマートフォンをかざすことによって、図鑑の絵や写真に重なって生物の動画が見られる。
→図鑑の紙面に、動的な仮想コンテンツ(動画)が重なって表示されているため、ARの事例
以上より、正解(VR の活用事例)はア.となります。
