携帯電話で用いられる電波に関する次の記述中の a, b に入れる字句の適切な組合せはどれか。
電波には、周波数が( a )ほど回り込みやすくなり障害物の裏にも届きやすいという性質がある。日本国内の携帯電話で使用される周波数のうち、700( b )帯~900( b )帯の周波数帯域はこの性質をもちつながりやすいことなどから、プラチナバンドと呼ばれている。

【答え】エ
【解説】
- 電波には、周波数が( a )ほど回り込みやすくなり障害物の裏にも届きやすい
→一般的に、周波数が低いほど波長が長く、回り込み(回折)しやすく、ビルや壁の裏にも届きやすい。 - 日本国内の携帯電話で使用される周波数のうち、700( b )帯〜900( b )帯の周波数帯域は…プラチナバンドと呼ばれている。
→700MHz〜900MHzの帯域は実際に「プラチナバンド」と呼ばれ、つながりやすい周波数帯として利用されている。
よって、正しい組合せは
- a:低い
- b:MHz
以上より、正解はエ.となります。
【参考】回折現象とは
回折(かいせつ)現象とは、波(音、光、電波など)が障害物やすき間に当たったときに、まっすぐ進むだけでなく、回り込んで広がるように進む現象のことです。具体例としては、壁の向こうにいる人の声が聞こえる(音波の回折)、電波が建物の裏側でも届く(電波の回折)、小さな穴を通った光が広がる(光の回折)などがあります。
波長が長い(=周波数が低い)波ほど回折しやすいという特徴があり、携帯のプラチナバンドもこの性質を利用しています(700~900MHz帯)。

※(a)はわからなくてもOK。(b)が分かれば2分の1に絞れます。