プロセッサ
コンピューターを構成する機能の一部である演算機能は、制御機能からの指示で演算処理を行う。
(出典:平成21年度秋期分 問72一部改変)
答え:〇
コンピューターの5つの機能のうち、制御機能は全体の動きをコントロールしたり、動きの指示を出したりする機能です。CPUがこの役割を担います。
GPUは暗号化処理用に開発されたプロセッサである。CPUに内蔵されている場合も多いが、より高度な暗号化処理を行う場合には、高性能なGPUを搭載した拡張ボードを用いることもある。
(出典:令和元年度秋期分 問95一部改変)
答え:×
GPUは画像処理用に開発されたプロセッサです。
マルチコアプロセッサでは、1台のPCに複数のマイクロプロセッサを搭載し、各プロセッサで同時に同じ処理を実行することによって、処理結果の信頼性の向上を図ることを目的とする。
(出典:平成25年度秋期分 問66一部改変)
答え:×
マルチコアプロセッサでは、1つのCPU内に演算などを行う処理回路(コア)を複数個もち、それぞれが同時に別の処理を実行することによって、処理能力の向上を図ることを目的としています。
デュアルコアプロセッサとは、1台のPCに2台のディスプレイを接続して、二つのディスプレイ画面にまたがる広い領域を一つの連続した表示領域にすることである。
(出典:平成29年度春期分 問57一部改変)
答え:×
デュアルコアプロセッサは、マルチコアプロセッサのうち、コアを2つ内蔵したものをいいます。なお、コアを4つ内蔵したものを「クアッドコアプロセッサ」、6つ内蔵したものを「ヘキサコアプロセッサ」、8つ内蔵したものを「オクタコアプロセッサ」と呼びます。
ちなみに、設問の内容はデュアルディスプレイの説明となります。
同じ構造のCPUにおいて、クロック周波数を上げると処理速度が向上する。
(出典:平成29年度秋期分 問75一部改変)
答え:〇
1秒当たりの処理できるクロックの回数ことをクロック周波数といいます。クロック周波数が高ければ、それだけ処理できるタイミングが多いということなのでCPUの性能が高いといえます。
クロック周波数2GHzのプロセッサにおいて1つの命令が5クロックで実行されるとき、1命令の実行に必要な時間は0.5ナノ秒である。
(出典:平成22年度秋期分 問57一部改変)
答え:×
クロック周波数2GHzのプロセッサでは、1秒間に20億回のクロック(処理のタイミング)があるということです。したがって、1クロックあたりの時間は1/20億秒となります。
20億(2,000,000,000)は「2×109」と表現できるため、1/20億秒は「1/(2×109)」=「1/2×1/109」=「0.5×10-9」と表すことができます。
10-9(1/10億)は1ナノなので、1クロックあたりの時間は「0.5×10-9=0.5ナノ秒」となります。
ただし、1つの命令が5クロックで実行されるため、1命令の実行に必要な時間は「0.5ナノ秒×5クロック=2.5ナノ秒」となります。
メモリ
コンピュータの記憶階層におけるキャッシュメモリ、主記憶及び補助記憶と、それぞれに用いられる記憶装置の適切な組合せは次の通りである。
キャッシュメモリ | 主記憶 | 補助記憶 |
---|---|---|
DRAM | HDD | SRAM |
(出典:令和元年度秋期分 問60一部改変)
答え:×
正しくは次のようになります。
キャッシュメモリ | 主記憶 | 補助記憶 |
---|---|---|
SRAM | DRAM | HDDやSSD |
キャッシュメモリは、主記憶の実効アクセス時間を短縮するために使われる。
(出典:平成29年度春期分 問92一部改変)
答え:〇
CPUの処理速度はメインメモリが読み書きする速度よりも圧倒的に早いので、CPUに待ち時間が生じてしまいます。そこで、本来メインメモリ上で扱うデータを高速なキャッシュメモリに移し、主記憶のアクセス時間を短縮してCPUの待ち時間を減らすことで、CPUの処理能力を向上させます。
機械的な可動部分が無く、電力消費も少ないという特徴をもつ補助記憶装置はHDDである。
(出典:平成28年度春期分 問72一部改変)
答え:×
設問はSSD(Solid State Drive)の説明となります。SSDは、電気によって読み書きを行うためHDDに比べて高速であるといった特徴があります。また、物理的なディスクが回転しない構造のため、静音で電力消費が少ないといった長所をもっていますが、(現在のところ)HDDよりも高価で容量は少ないといった短所もあります。
次の1~4のうち、電源供給が途絶えると記憶内容が消える揮発性のメモリは2つある。
- DRAM
- HDD
- SRAM
- SSD
(出典:令和2年度秋期分 問79一部改変)
答え:〇
1~4のうち、揮発性のメモリはDRAMとSRAMの2つです。HDDとSSDは電源供給が途絶えても内容が消えない不揮発性のメモリです。
電気的に複数回書換え可能な、不揮発性のメモリをキャッシュメモリという。
(出典:平成29年度秋期分 問67一部改変)
答え:×
設問はフラッシュメモリの説明です。フラッシュメモリの例としてはUSBメモリやSDカードなどがあります。
読み出し専用のDVDは、DVD-ROMである。
(出典:令和5年度春期分 問88一部改変)
答え:〇
分類 | 特徴 | 記録メディアの例 |
---|---|---|
マスクROM | 読み出しのみで書き込めない | CD-ROM、DVD-ROM、BD-ROM |
PROM | 書き込みが可能 | 一度だけ書き込み可能なものに、CD-R、DVD-R、BD-Rがある |
EPROM | 複数回書き込み可能(紫外線でデータを消去) | CD-RW、DVD-RW、BD-RE |
EEPROM | 複数回書き込み可能(電気でデータを消去) | EEPROMの一種に、USBメモリやSDカードなどのフラッシュメモリがある |
CPU内部にある高速小容量の記憶回路であり、演算や制御に関わるデータを一時的に記憶するのに用いられる装置はキャッシュメモリである。
(出典:令和3年度春期分 問64一部改変)
答え:×
設問はレジスタの説明です。レジスタとは、CPUの内部にあり、演算などを行う際にデータを一時的に記憶しておくための装置です。記憶できる容量は少ないですが、非常に高速に動作します。
入出力デバイス
USBはパラレルインタフェースであり、複数の信号線でデータを送る。
(出典:平成29年度秋期分 問82一部改変)
答え:×
USBは、1本の信号線で1ビットずつ順番に信号やデータを送受信する伝送方式であるシリアルインタフェースです。
USBケーブル経由で周辺機器に電力を供給する方式をバスパワーという。
(出典:平成26年度秋期分 問72一部改変)
答え:〇
設問の通りです。
HDMIは映像、音声及び制御信号を1本のケーブルで入出力するAV機器向けのインターフェースである。
(出典:平成29年度秋期分 問82一部改変)
答え:〇
HDMIは主にPCとディスプレイを接続するための映像向けシリアルインタフェースの規格です。映像だけでなく音声も伝送することができ、著作権保護機能(HDCP)もあるのが特徴です。
インタフェースの規格1~4のうち、接続ケーブルなどによる物理的な接続を必要としない規格は2つある。
- Bluetooth
- HMDI
- IrDA
- USB3.0
(出典:平成28年度春期分 問99一部改変)
答え:〇
1~4のうち、BluetoothとIrDAの2つが物理的な接続を必要としないワイヤレスインタフェースの規格となります。
IoTデバイスとIoTサーバで構成され、IoTデバイスが計測した外気温をIoTサーバへ送り、IoTサーバからの指示で窓を開閉するシステムがある。このシステムのIoTデバイスに搭載されて、窓を開閉する役割をもつ装置はセンサーである。
(出典:令和3年度春期分 問72一部改変)
答え:×
窓の開閉など、機器を動作させるための駆動装置をアクチュエーターといいます。センサーは周囲の状況に関する情報を収集して電気信号に変える装置です。
デバイスドライバとは、動画を含むページを表示するために、Webブラウザに組み込むソフトウェアのことである。
(出典:平成30年度春期分 問83一部改変)
答え:×
設問はプラグインの説明となります。デバイスドライバとは、PCに接続されている周辺機器を制御、操作するためのソフトウェアです。
PCに新しい周辺機器を接続して使うためにはデバイスドライバが必要になるが、プラグイン機能に対応している周辺機器は、接続すると自動的にデバイスドライバがインストールされて使えるようになる。
(出典:平成28年度秋期分 問93一部改変)
答え:×
接続すると自動的にデバイスドライバがインストールされて使えるようになる機能はプラグアンドプレイです。
PCの電源を入れたままで周辺機器の着脱が行える機能のことをプラグアンドプレイという。
(出典:平成29年度秋期分 問82一部改変)
答え:×
PCの電源を入れたままで周辺機器の着脱が行える機能はホットプラグです。