オペレーティングシステム
1台のPCにインストールして起動することのできるOSは1種類だけである。
(出典:平成26年度春期分 問78一部改変)
答え:×
OSは1台のPCに複数のOSをインストールしておき、起動時にOSを選択することもできます。これをマルチブートといいます。
PCの起動時に動作するプログラムの種類をBIOS(Basic Input Output System)、OS、常駐アプリケーションプログラムの三つに大別した場合、これらのプログラムを実行される順は次のとおりである。
OS→BIOS→常駐アプリケーションプログラム
(出典:平成25年度春期分 問66一部改変)
答え:×
正しくは、「BIOS→OS→常駐アプリケーションプログラム」の順です。
BIOSはパソコンの電源を入れたとき、一番最初に動く基本的なソフトウェアです。電源を入れた後、OSが起動する前に動作するプログラムで、接続されているハードウェアを管理・制御し、OSが起動するための準備を行います。BIOSはマザーボードに搭載されたチップ内に保存されています。
なお、常駐アプリケーションプログラムはOSの起動後に実行されます。
アプリケーションソフトとOSの中間に位置し、それぞれをつなぐ役割を果たす中間ソフトウェアをミドルウェアという。
答え:〇
記述の通りです。ミドルウェア(Middleware)とは、OS(オペレーティングシステム)とアプリケーションソフトウェアの中間に位置するソフトウェアのことで、両者の橋渡しをする役割を果たします。
Webサイトからファイルをダウンロードしながら、その間に表計算ソフトでデータ処理を行うというように、1台のPCで、複数のアプリケーションプログラムを少しずつ互い違いに並行して実行するOSの機能をマルチタスクと呼ぶ。
(出典:平成29年度春期分 問73一部改変)
答え:〇
記述の通りです。一度に1つの作業(タスク)しかできないことをシングルタスクといい、同時に複数の作業をこなせることをマルチタスクといいます。
仮想記憶を利用したコンピュータで、主記憶と補助記憶の間で内容の入替えが頻繁に行われていることが原因で処理性能が低下していることが分かった。この処理性能が低下している原因を除去する対策として、補助記憶装置を大きな容量の装置に交換することが考えられる。ここで、このコンピュータの補助記憶装置は1台だけである。
(出典:令和2年度秋期分 問59一部改変)
答え:×
主記憶と補助記憶の間で内容の入替えが行われるのは、主記憶の容量が足りないなどの理由が考えられます。したがって、主記憶装置の容量を増やすことによって入れ替えの頻度を減らすことができます。
補助記憶装置を大きくしても、主記憶(RAM)が不足しているという問題が解決しない限り、仮想記憶を多用する状況は改善されません。
ファイルシステム
ファイルシステムに関する次の記述中の(a)~(c)に入れる字句の適切な組合せは(a)が”ルート”、(b)が”カレント”、(c)が”絶対”である。
PCでファイルやディレクトリを階層的に管理するとき、最上位の階層に当たるディレクトリを(a)ディレクトリ、現時点で利用者が操作を行っているディレクトリを(b)ディレクトリという。(b)ディレクトリを基点としてファイルやディレクトリの所在場所を示す表記を(c)パスという。
(出典:平成23年度特別 問83一部改変)
答え:×
ルートディレクトリから目的のディレクトリに至るまでのアクセス経路(パス)を示す方法を絶対パスといいます。また、カレントディレクトリから目的のディレクトリを指定する方法を相対パスといいます。
よって、正しい記述は次のようになります。
PCでファイルやディレクトリを階層的に管理するとき、最上位の階層に当たるディレクトリを(a.ルート)ディレクトリ、現時点で利用者が操作を行っているディレクトリを(b.カレント)ディレクトリという。(b.カレント)ディレクトリを基点としてファイルやディレクトリの所在場所を示す表記を(c.相対)パスという。
(a)が”ルート”、(b)が”カレント”、(c)が”相対”となるため誤りです。
図に示す階層構造において、カレントディレクトリが*印のディレクトリであるとき、相対パス指定で ..¥..¥B¥B によって指定したディレクトリと同じディレクトリを絶対パス指定したものは ¥B¥B である。

〔ディレクトリ及びファイルの指定方法〕
(1)ファイルは,”ディレクトリ名¥ディレクトリ名¥ファイル名”のように,経路上のディレクトリを順に”¥”で区切って並べた後に”¥”とファイル名を指定する。
(2)カレントディレクトリは”.”で表す。
(3)1階層上のディレクトリは”..”で表す。
(4)始まりが”¥”のときは,左端にルートディレクトリが省略されているものとする。
(5)始まりが”¥”,”.”,”..”のいずれでもないときは,左端にカレントディレクトリ配下であることを示す”.¥”が省略されているものとする。
(出典:平成26年度春期分 問68一部改変)
答え:×
相対パス指定で ..¥..¥B¥B によって指定したディレクトリは次のように一番右下の「B」となります。

これを絶対パスで指定すると ¥B¥B¥B となります。

図に示すような階層構造をもつファイルシステムにおいて、*印のディレクトリ(カレントディレクトリ)から「..¥..¥DIRB¥Fn.txt」で指定したときに参照されるファイルは②のFn.txtである。ここで、図中の▭(長方形)はディレクトリ名を表し、ファイルの指定方法は次のとおりである。
〔指定方法〕
(1)ファイルは「ディレクトリ名¥…¥ディレクトリ名¥ファイル名」のように、経路上のディレクトリを順に「 ¥ 」で区切って並べた後に「 ¥ 」とファイル名を指定する。
(2)カレントディレクトリは「 . 」で表す。
(3)1階層上のディレクトリは「 .. 」で表す。
(4)始まりが「 ¥ 」のときは、左端のルートディレクトリが省略されているものとする。

(出典:平成28年度秋期分 問75一部改変)
答え:×
*印のディレクトリ(カレントディレクトリ)から「..¥..¥DIRB¥Fn.txt」で指定したときに参照されるファイルは④のFn.txtとなります。

A社は業務で使用しているサーバのデータをサーバのハードウェア障害に備えてバックアップをしたいと考えている。次のバックアップ要件を満たす計画のうち、 A社のバックアップ計画として適切なものは「ウ」である。

〔バックアップ要件〕
・サーバ障害時には障害が発生した前日の業務終了後の状態に復旧したい。
・業務で日々更新するデータは全体に比ベてごく少量だが、保有しているデータ量が多く、フルバックアップには時間が掛かるので、月曜日~土曜日にはフルバックアップを取ることができない。
(出典:平成24年度春期分 問81一部改変)
答え:〇
〔バックアップ要件〕に「サーバ障害時には障害が発生した前日の業務終了後の状態に復旧したい」とあるため、適切なバックアップ方法としては、日曜日のフルバックアップとフルバックアップからの変更分を毎日コピーした差分バックアップを組み合わせるのが適切なバックアップ方法となります。
また、サーバー内にバックアップファイルを保存するとサーバーに障害が発生した場合、バックアップファイルも破損してしまう可能性があります。そのため、外部のメディア(外付けHDDやDVD-Rなど)に保存するのが適切なバックアップファイルの保存場所となります。
よって、正解はこの2つの条件を満たす「ウ」です。
毎週日曜日の業務終了後にフルバックアップファイルを取得し、月曜日~土曜日の業務終了後には増分バックアップファイルを取得しているシステムがある。水曜日の業務中に故障が発生したので、バックアップファイルを使って火曜日の業務終了時点の状態にデータを復元することにした。データ復元に必要なバックアップフアイルは「日曜日のフルバックアップファイル、月曜日と火曜日の増分バックアップファイル」である。
ここで、増分バックアップファイルとは、前回のバックアップファイル(フルバックアップファイル又は増分バックアップファイル)の取得以降に変更されたデータだけのバックアップファイルを意味する。
(出典:平成28年度春期分 問92一部改変)
答え:〇
水曜日の業務中に故障が発生した場合、まず日曜日のフルバックアップファイルを使って日曜日の状態にデータを復元し、月曜日と火曜日の増分バックアップファイルを使って「月曜日の業務終了後の状態→火曜日の業務終了後の状態」に復元することが可能です。
よって、データ復元に必要なバックアップフアイルは「日曜日のフルバックアップファイル、月曜日と火曜日の増分バックアップファイル」となります。
多くのファイルの保存や保管のために、複数のファイルを一つにまとめることをアーカイブと呼ぶ。
(出典:令和3年度春期分 問83一部改変)
答え:〇
記述の通りです。バックアップがデータの復旧を目的として行われるのに対して、将来参照する可能性のある複数のファイルを1つにまとめて長期保存することをアーカイブといいます。
オフィスツール
改行後の先頭文字が、指定した文字数分だけ右へ移動した。これは文書作成ソフトがもつ機能である禁則処理が行われた例である。
(出典:令和4年度春期分 問71一部改変)
答え:×
設問の文章はオートインデントの説明です。禁則処理とは、日本語文書を美しく、読みやすく整えるための処理で、句読点や閉じカッコ、小書きの仮名(や、っなど)が行頭に来ないようにする処理などがあります。
セルD2とE2に設定した2種類の税率で、商品Aと商品Bの税込み価格を計算する。セルD4に入力する正しい計算式は$B4*(1.0+D$2)であるが、誤って$B4*(1.0+$D$2)と入力した。セルD4に入力した計算式を、セルD5、E4及びE5に複写したとき、セルE5に表示される数値は630である。
A | B | C | D | E | |
---|---|---|---|---|---|
1 | 税率1 | 税率2 | |||
2 | 税率 | 0.05 | 0.1 | ||
3 | 商品名 | 税抜き価格 | 税込み価格1 | 税込み価格2 | |
4 | 商品A | 500 | |||
5 | 商品B | 600 |
(出典:平成30年度秋期分 問80一部改変)
答え:〇
誤った入力の「(1.0+$D$2)」は行と列がともに固定されているため、列を横に複写しても0.05が動きません。つまり、E列の税込み価格2も税率1の0.05で計算されてしまうことになります。
A | B | C | D | E | |
---|---|---|---|---|---|
1 | 税率1 | 税率2 | |||
2 | 税率 | 0.05 | 0.1 | ||
3 | 商品名 | 税抜き価格 | 税込み価格1 | 税込み価格2 | |
4 | 商品A | 500 | B4*(1.0+D2) | B4*(1.0+D2) | |
5 | 商品B | 600 | B5*(1.0+D2) | B5*(1.0+D2) |
よって、セルE5に表示される数値は
B5*(1.0+D2)
=600×(1.0+0.05)
=600×1.05
=630
となります。
セルB2〜C8に学生の成績が科目ごとに入力されている。セルD2に計算式「IF(B2≧50、’合格’、IF(C2≧50、’合格’、’不合格’))」を入力し、それをセルD3〜D8に複写した。セルD2〜D8において「合格」と表示されたセルの数は2個である。
A | B | C | D | |
---|---|---|---|---|
1 | 氏名 | 数学 | 英語 | 評価 |
2 | 山田太郎 | 50 | 80 | |
3 | 鈴木花子 | 45 | 30 | |
4 | 佐藤次郎 | 35 | 85 | |
5 | 田中梅子 | 55 | 70 | |
6 | 山本克也 | 60 | 45 | |
7 | 伊藤幸子 | 30 | 45 | |
8 | 小林潤也 | 70 | 35 |
(出典:平成28年度秋期分 問82一部改変)
答え:×
IFは条件分岐を意味し、「IF(条件、条件が真のときの処理、条件が偽のときの処理)」と定義されます。
「IF(B2≧50、’合格’、IF(C2≧50、’合格’、’不合格’))」は、もしB列の数値(数学の点数)が50以上ならD列に’合格’と表示し、そうでなければ「IF(C2≧50、’合格’、’不合格’)」という処理を行います。
「IF(C2≧50、’合格’、’不合格’)」は、もしC列の数値(英語の点数)が50以上ならD列に’合格’と表示し、そうでなければ’不合格’と表示します。

要するに、数学か英語の点数のどちらかが50点以上なら’合格’、数学と英語の点数がどちらも50点未満なら’不合格’と表示する計算式です。
A | B | C | D | |
---|---|---|---|---|
1 | 氏名 | 数学 | 英語 | 評価 |
2 | 山田太郎 | 50 | 80 | 合格 |
3 | 鈴木花子 | 45 | 30 | 不合格 |
4 | 佐藤次郎 | 35 | 85 | 合格 |
5 | 田中梅子 | 55 | 70 | 合格 |
6 | 山本克也 | 60 | 45 | 合格 |
7 | 伊藤幸子 | 30 | 45 | 不合格 |
8 | 小林潤也 | 70 | 35 | 合格 |
よって、「合格」と表示されるセルの数は、D2(山田太郎)、D4(佐藤次郎)、D5(田中梅子)、D6(山本克也)、D8(小林潤也)の5個となります。
表計算ソフトを用いて、二つの科目X、Yの点数を評価して合否を判定する。それぞれの点数はワークシートのセルA2、B2に入力する。合格判定条件(1)又は(2)に該当するときはセルC2に「合格」、それ以外のときは「不合格」を表示する。セルC2に入力する式は「IF(論理積((A2+B2)≧ 120, A2=100, B2=100), ’合格’, ’不合格’)」である。
[合格判定条件]
(1)科目Xと科目Yの合計が120点以上である。
(2)科目X又は科目Yのうち、少なくとも一つが100点である。
A | B | C | |
---|---|---|---|
1 | 科目X | 科目Y | 合否 |
2 | 50 | 80 | 合格 |
(出典:令和5年度春期分 問75一部改変)
答え:×
[合格判定条件]を満たすためには「論理和((A2+B2)≧ 120, A2=100, B2=100)」が適当となります。
論理和は条件のいずれかが真のときに結果が真になる演算で、日本語で言うところの「~または~」にあたるものです。
したがって「論理和((A2+B2)≧ 120, A2=100, B2=100)」は、「科目Xと科目Yの合計が120点以上である」「科目Xが100点である」「科目Yが100点である」の条件のいずれかを満たす(場合は ’合格’と表示する)という意味となります。
ちなみに、論理積は条件がいずれも真のときのみ結果が真になる演算で、日本語で言うところの「~かつ~」にあたるものです。
したがって「論理積((A2+B2)≧ 120, A2=100, B2=100)」は、「科目Xと科目Yの合計が120点以上である」「科目Xが100点である」「科目Yが100点である」の条件をいずれも満たす必要があり、[合格判定条件]に合致しないため不適当です。
↓「論理積・論理和って何?」という人はこちらで復習
表計算ソフトを用いて、天気に応じた売行きを予測する。表は、予測する日の天気( 晴れ、曇り、雨 )の確率、商品ごとの天気別の売上予測額を記入したワークシートである。セルE4に商品Aの当日の売上予測額を計算する式を入力し、それをセルE5E6に複写して使う。このとき、セルE4に入力する適切な式は「B$2*B4+C$2*C4+D$2*D4」である。ここで、各商品の当日の売上予測額は、天気の確率と天気別の売上予測額の積を求めた後、合算した値とする。
A | B | C | D | E | |
---|---|---|---|---|---|
1 | 天気 | 晴れ | 曇り | 雨 | |
2 | 天気の確立 | 0.5 | 0.3 | 0.2 | |
3 | 商品名 | 晴れの日の 売上予測額 | 曇りの日の 売上予測額 | 雨の日の 売上予測額 | 当日の 売上予測額 |
4 | 商品A | 300,000 | 100,000 | 80,000 | |
5 | 商品B | 250,000 | 280,000 | 300,000 | |
6 | 商品C | 100,000 | 250,000 | 350,000 |
(出典:平成29年度春期分 問91一部改変)
答え:〇
本問は当日の売上の期待値を求めるワークシートです。
↓「期待値って何?」という人はこちらで復習
問題文で示されているように、当日の売上の期待値は天気の確率と天気別の売上予測額の積を求め、それらを合算して求めます。
例えば商品Aの売上の期待値は
0.5×300,000+0.3×100,000+0.2×80,000
=196,000
となります。
これを計算式に当てはめると「B2*B4+C2*C4+D2*D4」となりますが、このままだとE5E6に複写したときに2行目の「天気の確立」まで下にずれてしまうため、2行目は絶対参照で指定してロックする必要があります。
よって、セルE4に入力する適切な式は「B$2*B4+C$2*C4+D$2*D4」となります。
WebブラウザでWebサイトを検索する際に検索窓に「ITパスポート試験 and 合格率」と入力して検索すると、ITパスポート試験の合格率を検索することができる。
答え:〇
「A and B」と入力することで、AとBの両方のキーワードを含んだ検索を行うことができます。複数のキーワードを含んだ情報を検索する場合、キーワードとキーワードの間にスペースを入れて検索している人が多いと思いますが、あれもAND検索です。
オープンソースソフトウェア
次のうち、OSS(Open Source Software)に関する記述として、適切なものは2つある。
- ソースコードを公開しているソフトウェアは、全てOSSである。
- 著作権が放棄されており、誰でも自由に利用可能である。
- どのソフトウェアも、個人が無償で開発している。
- 利用に当たり、有償サポートが提供される製品がある。
(出典:令和3年度春期分 問78一部改変)
答え:×
- 誤り。「ソースコードを公開している」=「オープンソースソフトウェア(OSS)」とは限りません。OSSは、OSIなどの定義に従い一定の条件を満たす必要があります。
- 誤り。OSSは著作権を放棄していません。OSSの開発者は著作権を保持したまま、ソフトウェアを特定のライセンスに基づいて公開しています。
- 誤り。OSSは「すべて個人が無償で開発している」わけではありません。OSSは、さまざまな立場の人や組織によって開発されています。
- 正しい。OSSでも有償サポートを提供することは認められます。OSSは、ソフトウェア本体は無料で使えることが多いですが、企業向けに有償のサポートや商用サービスが提供されているケースはたくさんあります。
以上より、正しい記述は4.の1つとなります。
次のうち、OSS(Open Source Software)に関する記述として、適切なものは2つある。
- 製品によっては、企業の社員が業務として開発に参加している。
- ソースコードだけが公開されており、実行形式での配布は禁じられている。
- どの製品も、ISOで定められたオープンソースライセンスによって同じ条件で提供されている。
- ビジネス用途での利用は禁じられている。
(出典:令和2年度秋期分 問96一部改変)
答え:×
- 正しい。オープンソースソフトウェア(OSS)は、単にボランティアや個人だけでなく、技術力のアピール・ブランディングなどを目的として、企業に雇われているエンジニアが仕事として開発に関わっていることも多いです。
- 誤り。MIT、GPL、Apache Licenseなどのライセンスでは実行形式(バイナリ)の配布が許可されています。ただし、対応するソースコードも同時に公開・提供しなければならないなどの一定の条件が必要となります。
- 誤り。OSSには世界中で使われているライセンスが数十種類以上あり、それぞれで利用条件や義務が異なります。代表的なOSSライセンスとしては、GPL、MIT、Apache License、BSDなどがあります。
- 誤り。OSI(Open Source Initiative)が定義する「オープンソースの10の条件」の中には、いかなる利用分野(商用・教育用・軍事用など)でも差別してはならないという項目があり、多くのOSSライセンスでは商用利用(ビジネス用途)が明確に許可されています。
以上より、正しい記述は1.の1つとなります。
次のうち、OSS( Open Source Software )を利用することのメリットとして適切なものは2つある。
- 開発元から導入時に技術サポートを無償で受けられる。
- ソースコードが公開されていないので、ウイルスに感染しにくい。
- ソフトウェアの不具合による損害の補償が受けられる。
- ライセンス条件に従えば、利用者の環境に合わせてソースコードを改変できる。
(出典:平成29年度秋期分 問64一部改変)
答え:×
- 誤り。基本的にOSSは無償で提供されますが、公式なサポートが無償で提供されるとは限りません。ただし、有償サポートがある場合もあります。
- 誤り。OSSはソースコードが公開されているため、悪意のある第三者がそのコードを確認し、脆弱性を悪用する可能性があります。
- 誤り。OSSライセンスは通常、利用者に対してソフトウェアが現状のまま提供されることを明記しています。これにより、ソフトウェアの利用による損害や問題については、開発者や配布者は責任を負わないことが多いです。ただし、有償サポートを契約した場合、提供されるサポートに含まれる条件として、一定の保証やサポートが提供されることがあります。
- 正しい。OSSの特徴のひとつが、ソースコードの改変が自由にできることです。ただし、これはライセンスの条件に従うことが前提です。
以上より、正しい記述は4.の1つとなります。
次のうち、スマートフォンやタブレットなどの携帯端末に用いられている、OSS(Open Source Software)であるOSは2つある。
- Android
- iOS
- Safari
- Windows
(出典:令和4年度春期分 問63一部改変)
答え:×
- AndroidはGoogleが開発したオープンソースのモバイルOSです。
- iOSはAppleが開発した独自のオペレーティングシステムで、ソースコードは公開されていません。クローズドソース(商用ソフトウェア)であり、OSSではありません。
- SafariはAppleが開発したウェブブラウザです。完全なOSSではありません。
- WindowsはMicrosoftが開発した商用オペレーティングシステムで、ソースコードは公開されていません。クローズドソース(商用ソフトウェア)であり、OSSではありません。
以上より、OSSは1.Androidの1つとなります。
次のうち、OSS( Open Source Software )であるメールソフトは2つある。
- Android
- Firefox
- MySQL
- Thunderbird
(出典:平成27年度春期分 問57一部改変)
答え:×
- 誤り。AndroidはGoogleが開発したオープンソースのモバイルOSです。
- 誤り。FirefoxはMozilla製のオープンソースのウェブブラウザです。
- 誤り。MySQLはオラクル社が提供するオープンソースのデータベース構築・管理ソフトウェアです。
- 正しい。ThunderbirdはMozilla製のオープンソースのメールソフトです。
以上より、オープンソースのメールソフトは4.の1つとなります。
コピーライトとは、ソフトウェアやコンテンツを自由に使用、改変、再配布できる権利を保障するライセンスの概念である。
答え:×
問題の記述はコピーレフトの説明となります。コピーライト(Copyright)は著作権のことであり、コピーレフトとは逆の概念です。