確認○×問題まとめ19(テクノロジ系7~情報デザイン~)

情報デザインの考え方と手法

問19-1-1

見る人に意図が伝わりやすいデザインにするための四つの原則に関する次の記述中の(a)(b)に入れる字句の適切な組合せは、(a)が「対比」、(b)が「整列」である。

[四つの原則]

近接 : 互いに関連する要素は近づけてグループにする。
(a) : 要素を意図したルールに基づき配置する。
反復 : 要素ごとにデザインルールを繰り返す。
(b): 要素ごとの大小や強弱などの違いを明確にする。

答え:×

デザインの原則(近接、整列、反復、対比)は、視覚デザインの基本となる4つの重要なルールです。特にグラフィックデザインやプレゼン資料、Webデザインなどでよく使われます。

・近接:関連する要素は近づけて配置し、関係のない要素は離す。
整列:要素を揃えて配置する(左揃え、中央揃え、右揃えなど)。
・反復:デザインの中で要素(色、フォント、形など)を繰り返して使う。
対比:異なる要素を明確に区別して強調する。

よって、(a)(b)に入れる字句の適切な組合せは、(a)が「整列」、(b)が「対比」となります。

問19-1-2

情報デザインで用いられる概念であり、部屋のドアノブの形で開閉の仕方を示唆するというような、人間の適切な行動を誘発する知覚可能な手掛かりのことをシグニファイアと呼ぶ。

答え:〇

正しい記述です。

シグニファイアとは、操作や行動のヒントを与える視覚的・物理的なサインのことです。例えば、Webボタンであれば色が違う、ホバーで変化、立体感があるなどの特徴を付けて、ユーザーに「クリックできる」ことを伝えたり、スマホ画面の右に一部のコンテンツを少しだけ見せることで「スワイプできる」ということを伝えることができます。

問19-1-3

UXデザインとは、情報を「Location(場所)」「Alphabet(アルファベット/名前順)」「Time(時間)」「Category(カテゴリ)」「Hierarchy(階層)」の5つの軸で整理するという考え方である。

答え:×

設問の記述はLATCH(ラッチ)の法則の説明です。

UX(User Experience)デザインとは、ユーザーが製品やサービスを使って得るすべての体験を設計することです。ただ使えるだけではなく、気持ちよく・ストレスなく・満足して使ってもらえる体験をつくるのが目的です。

問19-1-4

Webアクセシビリティとは、年齢や身体的条件にかかわらず,誰もがWebを利用して,情報を受発信できる度合いである。

答え:〇

正しい記述です。

Webサイトを誰でも利用できるように配慮することをWebアクセシビリティと呼び、W3Cが定めた国際的なWebアクセシビリティの指針(知覚可能・操作可能・理解可能・堅牢など)があります。

問19-1-5

文化、言語、年齢及び性別の違いや、障害の有無や能力の違いなどにかかわらず、できる限り多くの人が快適に利用できることを目指した設計をバリアフリーデザインという。

答え:×

設問の記述はユニバーサルデザインの説明です。ユニバーサルデザインが「誰にとっても使いやすく設計する」ことであるのに対して、バリアフリーは「高齢者や障がい者向けに障壁を取り除く」という考え方です。

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インタフェース設計

問19-2-1

人の動きで機械やコンピュータを操作するインタフェースをVUIという。

答え:×

人の動き(ジェスチャー)で機械やコンピュータを操作するインタフェースはジェスチャーインタフェースです。VUI(Voice User Interface)とは、人間のを使って、コンピュータや機械とやり取りするインタフェースをいいます。

問19-2-2

複数の選択肢から一つを選ぶときに使うGUI(Graphical User Interface)部品として、ラジオボタンがある。

答え:〇

ラジオボタンは、1つだけ選択可能で選択肢の中から「どれかひとつ」を選ぶときに使います。

問19-2-3

画面設計において、入力データのとり得る値が多数ある場合や、文章のような多量のデータを入力する場合は、データを直接入力する方式よりも、候補一覧から選択する方式を採用するのが適切である。

答え:×

候補となる一覧から選択する方式としては、ラジオボタン、チェックボックス、リストボックスなどがありますが、これらは入力データの種類が少なく、データの内容が固定している場合に適切な方式となります。

入力データのとり得る値が多数ある場合や文章のような多量のデータを入力する場合にこれらを用いると、候補のリストが多くなりすぎて、ユーザーにとって使い勝手の悪いUIになってしまいます。

問19-2-4

ネット上で利用者の分身として動作するキャラクターのことをサムネイルという。

答え:×

設問の文章はアバター(avatar)の説明です。サムネイルとは、画像や文書ファイルの内容を縮小して表示したものをいいます。

問19-2-5

利用のしやすさに配慮してWebページを作成するときの留意点として、選択肢の数が多いときは、選択肢をグループに分けたり階層化したりして構造化し、選択しやすくするといったことが挙げられる。

答え:〇

WebサイトやWebアプリの見た目・使い勝手を設計・デザインすることをWebデザインといいます。

サイト全体の色調やデザインにCSSを用いて統一性をもたせたり、複数種類のWebブラウザに対応したりするなど、Webデザインにおいてはユーザビリティ(使いやすさ)の観点が必要です。

問19-2-6

Webサイトを構築する際にスタイルシートを用いる理由としては、Webサイトの更新情報を利用者に知らせることができるようになるといったことが挙げられる。

答え:×

設問の文章はRSSの説明です。スタイルシート(CSS)は、HTMLで作られたWebページの「見た目(デザイン)」を整えるためのスタイル言語です。これを利用することで複数のWebページの見た目を統一することが容易になります。

問19-2-7

製品・サービス・システムなどを設計する際に、「使う人」の立場を最優先して設計を進める考え方・プロセスをユニバーサルデザインという。

答え:×

設問の文章は人間中心設計(Human-Centered Design:HCD)の説明です。なお、ユニバーサルデザインとは、文化、言語、年齢及び性別の違いや、障害の有無や能力の違いなどにかかわらず、できる限り多くの人が快適に利用できることを目指した設計をいいます。

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