さっきユーチューブ見てたら、ITパスポートなんか基本的な知識だから取っても意味ないって言ってる人がいたんだ。まぁその人は持ってないみたいなんだけどね。
たしかにITパスポートは基本的な知識ですが、基本だからこそ勉強する意味があるんすよ。今では義務教育から情報教育が始まっていて、そういう教育を受けた人たちがこれからどんどん社会に出てくるっす。これからはITパスポートレベルの知識は知ってて当たり前（知らないと恥をかく）っていう時代になると思うっすね。
若い人にバカにされるのやだー！
じゃあ今回はITパスポートを勉強する意義について説明していくっす。
ITパスポートは技術者向けの試験ではない
気になっている人が多いかもしれないので一応最初に言っておくと、ITパスポートの資格だけで就職や転職が決定的に有利になるというシーンは多くありません（アピールポイントにはなるかもしれませんが）。
それではなぜITパスポートの勉強をする意味があるのでしょうか？
前回もお話ししましたが、ITパスポートは基本的に技術者向けの試験ではなく、ITを利活用するすべての社会人を対象とした試験です。
もちろん、将来エンジニアなどを目指している人にとっても土台となる基礎知識となります。
ビジネスにITを活用するためには、情報システム部門に限らず、情報システムを利用する側の社員一人ひとりにも、ITを理解し、活用するためのIT力が必要です。社員一人ひとりにIT力が備わることにより、会社全体のIT力が向上します。
また、企業リスクの一つである「機密情報や個人情報の漏えい」の原因は、社員のシステム誤操作、部門内での確認漏れ・管理不徹底など、人的ミスがほとんどであり、このような事態がひとたび発生すれば、社会的信用の失墜・取引停止など、企業にとって被害は甚大です。
そのため、所属部門や業種・業態に関係なく、すべての人が社会で働く上で必要となるITに関する基礎知識を習得しておく必要があるわけです。そして、そのような基礎知識を習得していることを証明する国家試験がITパスポートなのです。
実際に多くの企業などが取得を奨励している
さて、さきほどITパスポートは所属部門や業種に関係なく勉強する意味があるといいましたが、実際に様々な業種の企業や官公庁、教育機関などにおいてその取得が奨励されています。
ITパスポートの公式ホームページにある「活用事例」というページをご覧ください。多くの企業でITパスポート試験が採用や社員教育に活用されていることが紹介されています。
名だたる大企業が取得を奨励しており、資格手当や報奨金を支給しているところも多くあります（図はほんの一部です）。中には取得を義務化している会社も。
また企業のほかにも、官公庁や自治体、大学などの教育機関においてもITパスポート試験が活用されています。
だから年間25万人以上もの人が受験するのか。取っても意味のない資格だったらこんなに多くの会社が取得を奨励するはずないもんね。
ITパスポートに限らず、その資格を持っていない人の「取っても意味ない」っていう言葉は相手にしない方がいいっすよ。
たしかに。持ってないのになんでわかるの？って思っちゃう。
そんな言葉を鵜吞みにして自分の可能性をつぶしてしまうのはもったいないっすからね。
