このページではITパスポート試験の概要について説明していきます。受験の申し込み方法や細かい注意事項等はITパスポート試験の公式ホームページにてご確認ください。
試験内容
ITパスポート試験の内容は以下のようになっています。
試験時間 | 120分 |
出題数 | 小問:100問(*1) |
出題形式 | 四肢択一式 |
出題分野 | ストラテジ系(経営全般):35問程度 マネジメント系(IT管理):20問程度 テクノロジ系(IT技術):45問程度 |
合格基準 | 総合評価点600点以上であり、かつ分野別評価点もそれぞれ300点以上であること 総合評価点 600点以上/1,000点(総合評価の満点) 分野別評価点 ・ストラテジ系:300点以上/1,000点(分野別評価の満点) ・マネジメント系:300点以上/1,000点(分野別評価の満点) ・テクノロジ系:300点以上/1,000点(分野別評価の満点) |
試験方式 | CBT方式(*2) 受験者はコンピュータに表示された試験問題に対して、マウスやキーボードを用いて解答します。 |
(※1)総合評価は92問、分野別評価はストラテジ系32問、マネジメント系18問、テクノロジ系42問で行います。残りの8問は今後出題する問題を評価するために使われます。
(※2)身体の不自由等によりCBT方式で受験できない方のために、春期(4月)と秋期(10月)の年2回、筆記による方式の試験を実施します。詳しくはこちらをご覧ください。
CBT(Computer Based Testing)方式とは、コンピュータを利用して実施する試験のことで、受験者は試験会場に行き、コンピュータに表示された試験問題にマウスやキーボードを用いて解答するものです。CBT操作説明はこちらのページを参考にしてください。
- 試験はすべての都道府県で毎月実施していますので、受験者の都合に合わせて試験日時や会場を選択できます。
- 試験の申込み、成績の確認が、Webサイトにログインすることによって、いつでもできます。
- 試験前日の正午まで受験申込みができます(クレジットカード、バウチャーの場合)。
- 試験の成績は、試験当日中にWebサイトから確認できます。受験後1年間は試験結果レポートのダウンロードができます。
CBT方式の試験を受けたことがない人は操作方法などに慣れておくためにCBT疑似体験ソフトウェアを利用しましょう。ITパスポート試験疑似体験用ソフトウェアはこちらのページからダウンロードできます。
出題範囲
ITパスポート試験の出題範囲は次のようになっています。幅広い分野を学習しなければならないということがわかると思います。
大分類 | 中分類 | ||
---|---|---|---|
1 | 企業と法務 | 1 | 企業活動 |
2 | 法務 | ||
2 | 経営戦略 | 3 | 経営戦略マネジメント |
4 | 技術戦略マネジメント | ||
5 | ビジネスインダストリ | ||
3 | システム戦略 | 6 | システム戦略 |
7 | システム企画 |
大分類 | 中分類 | ||
---|---|---|---|
4 | 開発技術 | 8 | システム開発技術 |
9 | ソフトウェア開発管理技術 | ||
5 | プロジェクトマネジメント | 10 | プロジェクトマネジメント |
6 | サービスマネジメント | 11 | サービスマネジメント |
12 | システム監査 |
大分類 | 中分類 | ||
---|---|---|---|
7 | 基礎理論 | 13 | 基礎理論 |
14 | アルゴリズムとプログラミング | ||
8 | コンピュータシステム | 15 | コンピュータ構成要素 |
16 | システム構成要素 | ||
17 | ソフトウェア | ||
18 | ハードウェア | ||
9 | 技術要素 | 19 | 情報デザイン |
20 | 情報メディア | ||
21 | データベース | ||
22 | ネットワーク | ||
23 | セキュリティ |
受験者データ
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
令和5年度 | 265,040人 | 133,292人 | 50.3% |
令和4年度 | 231,526人 | 119,495人 | 51.6% |
令和3年度 | 211,145人 | 111,241人 | 52.7% |
令和2年度 | 131,788人 | 77,512人 | 58.8% |
令和元年度 | 103,812人 | 56,323人 | 54.3% |
まだ始まってから歴史の浅い資格ですが、年々すごい勢いで受験者数が伸びていることがわかります。合格率はおおむね50%程度で推移しています。これは、ちゃんと勉強している人はちゃんと合格できる試験ということが言えると思います。そういう意味では努力が報われやすい試験ということもできます。
逆に、勉強していなければちゃんと合格できないということもできますね。
このデータを見ると、学生よりも社会人の受験者が圧倒的に多くなっています。これは業種や業態に関わらずITパスポートの取得を奨励している企業や組織がそれだけ多いということを物語っています。資格手当を支給しているところも多いので、それが目的で受験している人もいるかもしれません。
また、非IT系企業に勤めている人の割合が圧倒的に多いのも特徴です。これを見るとやはり、これまでお話ししてきたようにITパスポートは基本的に技術者向けの試験ではなく、ITを利活用するすべての社会人を対象とした試験であるということがわかります。