ITパスポート講座のマネジメント系8(システム開発技術)の確認○×問題だけを集めました。
要件定義とシステム設計
会計システムの開発を受託した会社が、顧客と打合せを行って、必要な決算書の種類や、会計データの確定から決算書類の出力までの処理時間の目標値を明確にした。この作業を実施するのに適切な工程はシステム要件定義である。
(出典:令和元年度秋期分 問45一部改変)
答え:〇
システム要件定義では、担当者からのヒアリングなどを元に、システムに要求される機能や性能を明確化します。
次の作業はシステム開発プロセスのシステム設計で実施される。
実務に精通している利用者に参画してもらい、開発するシステムの具体的な利用方法について分析を行う。
(出典:令和2年度秋期分 問44一部改変)
答え:×
設問の作業はシステム要件定義で実施される作業です。
無停止のシステムを実現するために、システムの方式を設計するときの検討事項として、「データの暗号化」が適切である。
(出典:平成25年度秋期分 問47一部改変)
答え:×
「データの暗号化」は無停止のシステムの実現とは関係ありません。無停止のシステムを実現するためには、例えば「ハードウェアを多重化して、障害が発生した場合は予備のハードウェアに切り替えて稼働を継続する」といったことなどを検討します。
システム開発を、システム要件定義、システム方式設計、ソフトウェア要件定義、ソフトウェア方式設計、ソフトウェア詳細設計の順で実施するとき、ソフトウェア詳細設計で初めて決定する事項は「コーディングを行う単位となる個々のプログラムの仕様」である。
(出典:平成25年度秋期分 問40一部改変)
答え:〇
ソフトウェア詳細設計(プログラム設計)では、ソフトウェア方式設計に基づき、コーディングが行えるレベルまで詳細に設計していきます。
ソフトウェア製品の品質特性を、機能性、使用性、信頼性、移植性などに分類した場合、機能性に該当するものはbである。
a | 障害発生時にデータを障害前の状態に回復できる。 |
b | 仕様書どおりに操作ができ、適切な実行結果が得られる。 |
c | 他のOS環境でも稼働できる。 |
d | 利用者の習熟時間が短い。 |
(出典:平成25年度春期分 問46一部改変)
答え:〇
a.信頼性 | 障害発生時にデータを障害前の状態に回復できる。 |
b.機能性 | 仕様書どおりに操作ができ、適切な実行結果が得られる。 |
c.移植性 | 他のOS環境でも稼働できる。 |
d.使用性 | 利用者の習熟時間が短い。 |
プログラミング・テスト・導入
納入されたソフトウェアの一連のテストの中で、開発を発注した利用者が主体となって実施するテストは単体テストである。
(出典:令和2年度秋期分 問36一部改変)
答え:×
単体テストは、開発者(プログラム担当者)が主体となって行います。なお、利用者が主体となって実施するテストは受入テストです。
開発者Aさんは、入力データが意図されたとおりに処理されるかを、プログラムの内部構造を分析し確認している。現在Aさんが行っているテストはホワイトボックステストである。
(出典:平成26年度春期分 問34一部改変)
答え:〇
ホワイトボックステストは、プログラムの内部構造に着目しながら、意図したとおりに動作するかを確認するテスト手法です。プログラムのすべての命令や条件分岐を一通り実行できるテストデータを使用して、開発者(プログラム担当者)が行います。
システム開発のテストを、単体テスト、結合テスト、システムテスト、運用テストの順に行う場合、システムテストの内容はbである。
a | 個々のプログラムに誤りがないことを検証する。 |
b | 性能要件を満たしていることを開発者が検証する。 |
c | プログラム間のインタフェースに誤りがないことを検証する。 |
d | 利用者が実際に運用することで、業務の運用が要件どおり実施できることを検証する。 |
(出典:平成28年度春期分 問43一部改変)
答え:〇
a.単体テスト | 個々のプログラムに誤りがないことを検証する。 |
b.システムテスト | 性能要件を満たしていることを開発者が検証する。 |
c.結合テスト | プログラム間のインタフェースに誤りがないことを検証する。 |
d.運用テスト | 利用者が実際に運用することで、業務の運用が要件どおり実施できることを検証する。 |
ソフトウェアのテストで使用するブラックボックステストにおけるテストケースの作り方として、すべての命令や条件分岐を一通り実行できるテストデータを選ぶのが適切である。
(出典:平成26年度春期分 問35一部改変)
答え:×
入力情報と出力情報のみに着目して行われるブラックボックステストにおいては、正常ケースやエラーケースなど、起こりうる事象をいくつかのグループに分けて、各グループが1回は実行されるようにテストデータを選びます。
発注したソフトウェアが要求事項を満たしていることをユーザが自ら確認するテストは受入れテストである。
(出典:平成30年度春期分 問46一部改変)
答え:〇
受入れ側(依頼元企業)においては、開発元の支援を受けながら、意図した運用環境でシステムを使用し、システムが意図した用途を達成しているかを確認する受入れテストを実施し、処理速度やエラー時の対応などに問題が生じないかを確認します。
ソフトウェア導入作業においては、ソフトウェア導入作業を実施した後、速やかに導入計画書と導入報告書を作成し、合意を得る必要がある。
(出典:令和5年度春期分 問43一部改変)
答え:×
ソフトウェア導入作業の実施前に導入計画書を作成し、依頼元の合意を得る必要があります。なお、導入報告書は作業実施後に作成します。
運用・保守・ソフトウェア見積り
本番環境で運用中のシステムに対して、法律改正に伴って行われるソフトウェア修正もソフトウェア保守に含まれる。
(出典:令和4年度春期分 問47一部改変)
答え:〇
本番環境で運用中のシステムに対する次のような修正はソフトウェア保守に含まれます。
- システムの安定稼働、ITの進展や経営戦略の変化に対応するための修正
- 法律改正に伴うソフトウェア修正
- ソフトウェアの潜在不良を発見し、障害が発生する前に行う修正
- 仕様変更に伴う修正
ソフトウェア受入れテストの結果、不具合があったので、発注者が開発者にプログラム修正を依頼した。これはソフトウェア保守に該当する。
(出典:平成30年度秋期分 問37一部改変)
答え:×
ソフトウェア保守は開発期間中ではなく、ソフトウェア引き渡し後に、本番環境で運用中のシステムに対して行われる保守作業を意味します。
システム開発見積もり方法として、システムで処理される入力画面や出力帳票、使用ファイル数などを基に、機能の数を測ることでシステムの規模を見積もる方法を類推見積法という。
(出典:平成29年度春期分 問37一部改変)
答え:×
設問はファンクションポイント(FP)法の説明です。なお、類推見積法とは、過去に開発した類似システムをベースに相違点を洗い出して、システム開発工数を見積もる方法です。