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建設業経理士検定の概要
建設業経理検定試験とは
建設業経理検定試験とは、建設業経理に関する知識と処理能力の向上を図るための資格試験です。「建設業経理士検定試験」(1級、2級)は、建設業法施行規則第18条の3に基づく「登録経理試験」として、また、「建設業経理事務士検定試験」(3級、4級)は建設業振興基金独自の試験として実施しています。
なお、1級及び2級建設業経理士検定試験に合格した者は、その合格した日から5年を経過する日が属する年度の年度末までは、経営事項審査における「公認会計士等の数」において評価されています。この期間を経過した後は、「登録経理講習」を修了することで評価対象となります。
2級試験の概要
試験内容
内容建設業の簿記、原価計算及び会社会計
程度実践的な建設業簿記、基礎的な建設業原価計算を修得し、決算等に関する実務を行えること
制限時間等制限時間は2時間、配点100点(試験の合否判定は正答率70%を標準としています)
※受験資格はありません。どなたでも希望の級を受験することができます。ただし、1級と他の級との同日受験はできません。同日での1級の複数科目受験は可能です。
試験日・受験料
試験日上期試験(9月実施)および下期試験(3月実施)の年2回
受験料7,120円(税込)
受験料が少しお高めなので、できれば1発合格を目指したいね。
試験データ
実施回 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
第31回(令和4年9月11日実施) | 8,847 | 2,993 | 33.8% |
第30回(令和4年3月13日実施) | 9,288 | 4,163 | 44.8% |
第29回(令和3年9月12日実施) | 9,318 | 3,678 | 39.5% |
第28回(令和3年3月14日実施) | 8,766 | 3,600 | 41.1% |
第27回(令和2年9月13日実施) | 10,099 | 6,308 | 62.5% |
その他
受験地や受験上の注意点、申込方法などの詳細な情報については、一般財団法人建設業振興基金のホームページでチェックしてください。
簿記習熟度別の学習方法
日商簿記2級の学習経験者
日商簿記2級を一通り学習したことがある人は、建設業経理士2級の試験範囲の約8割はすでに学習を終えています。あとほんの少し勉強するだけで、比較的短期間のうちに合格できるでしょう。
当サイトの「建設業経理士2級無料講座&問題集」における建設業経理士2級の範囲だけを学習してください。もし日商簿記2級の範囲で忘れているところがあれば【日商簿記2級の内容】を復習してください。
日商簿記3級の合格者
前のページで紹介したように、日商簿記2級で出題される難しい論点の多くは建設業経理士2級検定では出題されませんので、日商2級の範囲をすべて勉強する必要はありません。
日商簿記3級に合格した人であれば、当サイトの「建設業経理士2級無料講座&問題集」に載せてある【日商簿記2級の内容】の部分だけを勉強すれば大丈夫です。
簿記学習の経験なし
建設業経理士2級検定においても日商簿記3級の知識は最低限必要となります。
簿記を勉強したことがない人は、当サイトの「簿記入門講座」と「日商簿記3級講座」から勉強してください。
出題の傾向と対策
建設業経理士2級検定試験では、大きな問題が5問出題されます。
出題の傾向
第1問 | 仕訳問題×5問。試験範囲からまんべんなく出題されます。基本的な問題が多いですが、日商簿記との勘定科目の違いに注意しましょう。 |
第2問 | 計算問題×4問。パズルのような問題が多く人によって好き嫌いが分かれます。日商簿記受験者は馴染みのない形式なので、早めに慣れておきましょう。 |
第3問 | 費目別計算、部門別計算、勘定記入など。 |
第4問 | (問1)理論問題4問 (問2)完成工事原価報告書、工事原価明細表、原価計算表の作成や部門別計算など。 |
第5問 | 精算表の作成。基本的な決算整理仕訳が多いですが、日商簿記との勘定科目の違いに注意しましょう。 |
試験対策
建設業経理士の試験は基本的な問題が多いので、基本を大事にするということを意識してください。普段は基本問題を中心に勉強して、応用的な内容は過去問で練習すれば十分だと思います。
しかも、同じような問題が少し形を変えて繰り返し出題される傾向が強いので、過去問対策が非常に重要となってきます。なるべく過去問を繰り返し解いて、出題パターンに慣れるようにしましょう。
建設業振興基金のホームページでは過去問が無料で掲載されているので、どんな問題が出題されるか気になる人はチェックしてみてください。ただし解答はありませんが・・・。