独学者・初学者の憂鬱
簿記の知識がまったくない初学者の方が、自分で書店に行って数多く並んでいるものの中から最適な教材を選ぶということはほぼ不可能でしょう。
結局、最後は自分の直感に頼って見た目だけで選んでしまったり、選ぶのに疲れて「もうこれでいいや」と妥協してしまった経験が管理人にもあります。
大げさかもしれませんが、この教材選びが合否を分ける可能性だってあります。それどころか、わかりにくい教材を選んでしまった結果、簿記が嫌いになってしまうといった最悪のケースも有り得るのです。
みなさんがそんな失敗をしないために、ここでは多くの簿記教材を見てきた管理人が考える教材選びのポイントとおすすめの教材を紹介したいと思います。
教材選び3つのポイント
①よく売れていて人気があるものを選ぼう!
普通の文庫本などと違って、日商簿記のような検定試験のテキストは継続性があるものです。その中でダーウィンの進化論のように、劣っているものは淘汰され、優れているものだけが残っていくのです。
現在よく売れていて人気があるテキストは、このような競争に勝ち残ってきたわけですから、優良なテキストであるという一定の確証があるわけです。
したがって、あえて変化球を狙う必要はなく、素直によく売れていて人気があるものを選ぶのがもっとも無難で賢明な選択だと思います。
【参考】amazonでの売れ筋(リアルタイム表示)
②問題集はあれこれ手を付けるな!
教材は何冊も買う必要はありません。 基本的にテキスト・問題集(トレーニング)・過去問集それぞれ1冊づつで十分です。
これぞという教材を選んで購入したら他のものには手を付けずに、試験までそれらの問題集や過去問集を何度も(最低3回以上)繰り返し解いてください。
「何度も解いてもう答えを覚えちゃったよ」という人もいるかもしれませんが、それでも構わないと思います。逆に答えを覚えるくらいに同じものを何度も解いたほうが、あれこれ他のものに手をつけるよりもよほど効果があります。
③なるべく多くの情報を活用しよう!
例えばamazonでは、実際にその商品を購入して使った人の感想(レビュー)が掲載されていますし、他にも商品を紹介しているサイトはいくつかあります。
もちろん人によって感想は違うので過信は禁物ですが、教材選びの参考の1つとしてそれらの情報を活用するというのもアリだと思います。
管理人のおすすめテキスト
※テキストや問題集・過去問集は必ず最新版を購入するようにしてください。ここで紹介しているものは最新版でない可能性があります。(もし新版が出ている場合は、リンク先(amazonのサイト)にて「この商品には新版があります」と書いています)。
スッキリわかるシリーズ(TAC出版)
多くの教材を見てきた管理人がもっともおすすめしたいのがこのTACのスッキリわかるシリーズです!
スッキリわかるシリーズを使ってみて、まず嬉しいのはテキストだけでなく問題集が充実しているということでしょう。
”テキスト+問題集”でこのお値段はかなりお買い得です。日商簿記3級であれば問題集なしでも、これと過去問集だけで十分合格が狙えるので、コストパフォーマンスの面でもかなりの高得点です。
また、非常に丁寧で合理的な説明なので、初学者・独学者でもわかりやすい内容となっています。「なんでここがこうなるの?」とイライラしてストレスが貯まる、といった独学者にありがちな展開もこのテキストならほとんど無いように思います。
また、イラストや図が多用されており、スペースもゆったりめにレイアウトされているので、初学者でも簿記アレルギーにならないよう配慮して作っているな、という印象を受けました。
3級 | 2級商業簿記 | 2級工業簿記 |
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サクッとうかるシリーズ(ネットスクール)
まず、なによりも説明が非常に丁寧。さらにイラストなども多用されており、とにかく初学者のことを何よりも第一に考えて作られているという印象です。
ただしそれゆえ、個人的には少し説明が長い(くどい)、もっと要点だけに絞って説明したほうがいいのでは?と感じるところがいくつかありました。
しかし、これは管理人が簿記を知っているからで、簿記を全く知らない初学者の人の中には、これくらい詳しい説明でちょうどいいと思う人もいるかもしれません。
3級 | 2級商業簿記 | 2級工業簿記 |
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