勘定ってなに?
勘定科目とは?
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現金10万円でパソコンを買った場合、資産(現金)が10万円減って資産(パソコン)が10万円増えるんだから、資産はプラスマイナスゼロだよね? プラマイゼロだったら帳簿に記入する必要ないんじゃない? |
例えば、同じ”資産”であっても「現金」とパソコンなどの「備品」とではまったく性質の異なるものです。もしこれらを分けて記録しなければ、どのような性質の資産がいくらあるのかが分からなくなってしまいます。
そこで、その性質ごとに分類して記録するために、「勘定」(かんじょう)というものをいくつか設け、それぞれに「現金」や「備品」など、その性質に応じた”名前”を付けます。この”名前”のことを「勘定科目」(かんじょうかもく)といいます。
【勘定科目の一例。今の段階では意味がわからなくても全然OK!】
勘定科目の一例 | |
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資産の項目 | 現金、当座預金、普通預金、受取手形、売掛金、建物、備品、貸付金など。 |
負債の項目 | 支払手形、買掛金、借入金、未払金など。 |
純資産(資本)の項目 | 資本金など。 |
収益の項目 | 売上、受取利息など。 |
費用の項目 | 仕入、給料、通信費、水道光熱費、支払利息など。 |
勘定口座とは?
また、各勘定の金額などを記入する”場所”のことを「勘定口座」(かんじょうこうざ)といいます。勘定口座の形式には①標準式と②残高式の2つがあり、次のように表示されます。
※具体的な記入方法は「その8:総勘定元帳とは?」で解説しますので、ここではイメージだけ掴んでおいてください。
【標準式】

【残高式】

勘定科目なんて覚える必要ありません!
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パソコンだったら、パソコン勘定でいいんじゃないの? |
商品などの種類ごとに勘定科目を設定していると膨大な数になってしまい、逆に分かりにくくなってしまいます。したがって、根本的な性質の似ているものはまとめて1つの勘定科目とします。
例えば、パソコンの他にも机や椅子、コピー機、FAXなども備品勘定を使いますが、これらはいずれも「事務所等で営業のために使われる道具」という意味で性質が似ているので、これらはすべてまとめて備品勘定で処理しようということになっているのです。
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なるほど。分類は大まかすぎても細かすぎてもダメっていうことか。 |
他にも現金勘定を例に挙げると、「(現金そのものは当然として)すぐに現金化できるもの」は現金とほぼ性質が同じなので、すべて現金勘定を使いましょうということになっています。
例えば小切手は銀行に持っていくとすぐに換金できるので、小切手についても現金勘定を使います。日常会話での「現金」と勘定科目としての「現金(勘定)」とでは意味が異なるので少し注意が必要です。
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勘定科目がたくさんあって覚えるのめんどくさいので、覚えたくありません! |
はい。覚える必要はありません。
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へ? |
確かに勘定科目はたくさんありますが、ほとんどのものはその名称(勘定科目)が各勘定の性質をそのまま表しています。なので、勘定科目については簿記の学習を重ねていくうちに自然に覚えるので心配する必要はありません(というよりも、自然に覚えているくらいになっていないと日商簿記試験での合格は難しいでしょう)。
【勘定科目は勝手に覚えるので神経質になる必要なし!】

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