犬でもわかる!無料簿記講座のロゴ

仕訳とは?~仕訳を制する者は簿記を制する~

仕訳とは取引を借方の要素と貸方の要素に分解する作業です。今回は仕訳のやり方とコツ、その特徴などについて実際に仕訳をしながら理解しましょう。

初めて学ぶ簿記入門講座step5のアイキャッチ画像

前回は勘定記入について勉強しましたが、実際の簿記の流れでは勘定記入の前にまず仕訳(しわけ)という作業を行います。

ボキタロー君の顔(普)

仕訳?なんでそんな作業するの?

仕訳は勘定記入の間違いや記入漏れなどのミスを防ぐために行います。「仕訳を制する者は簿記を制する」と言われるほど非常に重要な作業です。

ボキタロー君の顔(普)

簿記を制する・・・だと?よし!今回も気合入れて勉強しないと!

1.仕訳ってなに?

以前説明しましたが取引は二面性を有します。


例えば現金でパソコンを購入した場合、現金という資産が減少するとともに、パソコン(備品)という資産が増加します。このような二面性を持つ取引を借方の要素と貸方の要素に分解するのが仕訳(しわけ)という作業です。

仕訳とは

取引を借方の要素と貸方の要素に分解する作業。

このように聞くと何となく難しそうですが、ここまでの学習内容をしっかりと理解していれば仕訳は難しくありません。なぜなら、仕訳はすでに学習した勘定記入の方法とまったく同じだからです。

「勘定記入ってどうやるんだっけ?」と思った方。


念のために勘定記入のルールをもう一度簡単に復習しておきます。分かっている方は飛ばしてください。

資産・負債・純資産のホームグラウンド

貸借対照表では資産は借方、負債と純資産は貸方がホームグラウンドということになります。

 
費用・収益のホームグラウンド

損益計算書では費用は借方、収益は貸方がホームグラウンドということになります。

 

金額が増加した場合はホーム側に記入し、減少した場合はその反対側に記入するんでしたね。勘定と同じように、仕訳でも左側を借方、右側を貸方と呼びます。

さて、ルールを再確認したところで実際に仕訳をしてみましょう。

2.仕訳をしてみよう!

次の例題を使って仕訳のやり方を順番に説明していきます。

例題

パソコン¥100を現金で購入した。

この例題の仕訳は次のようになります。

借方科目 金額 貸方科目 金額
備品 100 現金 100

パソコン(備品)は資産の項目なので、増加すれば借方に記入します。

現金は資産の項目なので、減少すれば貸方に記入します。

これから順を追って仕訳のやり方を説明しますが、慣れてくると以下のことは意識せずにできるようになるのであまり気にしなくても結構です。参考までにご覧ください。

仕訳のやり方1

1取引を分解する

まず、取引を借方の要素と貸方の要素に分解します。例題では、借方要素が資産(パソコン)の増加、貸方要素が資産(現金)の減少ということになります。

 
仕訳のやり方2

2勘定科目を選択する

取引によって増減する資産・負債・純資産・収益・費用を勘定科目で表します。パソコンは備品勘定、現金はそのまま現金勘定という勘定科目を使います。

 
仕訳のやり方3

3金額を決定する

最後に各勘定科目の金額を決定します。例題では備品勘定の金額が¥100増加し、現金勘定の金額が¥100減少します。

 

仕訳を見れば、どの勘定科目がいくら増減したのかが一目でわかります。これなら勘定記入も正確にできそうですね。

3.仕訳の重要な特徴

次の仕訳のように、取引によっては借方か貸方、もしくはその両方の勘定科目が複数になることがありますが、勘定科目がどれだけ増えたとしても借方の合計金額と貸方の合計金額は必ず一致します。

これは非常に重要な仕訳の特徴なので、ぜひ覚えておきましょう。

借方科目 金額 貸方科目 金額
建物 1,000 現金 400
未払金 600
借方科目 金額 貸方科目 金額
仕入 1,500 現金 800
立替金 100 買掛金 800

上の仕訳の意味についてはまだ分からなくても大丈夫。借方と貸方の合計金額が同じになるということだけ確認してください。

4.まとめ

ボキタロー君の顔(普)

でもさぁ、仕訳なんて面倒なことしなくても最初から勘定に記入すればいいじゃん。

単純な取引なら話は別ですが、複雑な取引をいきなり勘定に記入するのはなかなか難しいものがあります。もし仕訳をせずに直接勘定記入を行おうとすると、記入間違いや記入漏れなどのミスが起こるでしょう。

ボキタロー君の顔(普)

なるほど。勘定記入を正確に行うために仕訳が必要なのか。

そうです。勘定記入を行う前にまず仕訳をして、どの項目がいくら増減したのか?ということが一目でわかるように取引を簡潔な形にしておくのです。

ボキタロー君の顔(普)

仕訳は取引と勘定記入をつなぐ仲介役のような役割を果たすんだね。

まとめ
  • 仕訳とは取引を借方の要素と貸方の要素に分解する作業のことをいう。
  • 仕訳は「取引の分解→勘定科目の選択→金額の決定」という段階を踏んで行うが、実際に仕訳をする場合は気にしなくてもよい。
  • 仕訳では借方の合計金額と貸方の合計金額は必ず一致するという特徴がある。
コンテンツ

スポンサードリンク