当座借越（二勘定制）

二勘定制とは？

SHIBUYA

日商簿記3級では当座借越について学習しましたね。

ボキタロー

当座預金の残高を超えて引き出したときに銀行が立て替えてくれるってやつだね。

SHIBUYA

日商簿記では「当座預金」勘定（または「当座」勘定）のみを使って処理しましたが、この方法を一勘定制というんです。

ボキタロー

1つの勘定で処理するから一勘定制か。

SHIBUYA

はい。しかし、このほかにも「当座預金」勘定と「当座借越」勘定の２つを使って処理する方法があるんです。これを二勘定制といいます。

当座借越が発生した時

二勘定制では、当座預金の残高が借方残高の場合（当座預金がプラスの場合）は当座預金勘定で処理し、貸方残高の場合（当座預金がマイナスの場合）は当座借越勘定で処理をします。

まず当座預金勘定の残高がゼロになるまで減らして、足りない金額（銀行が立て替えてくれる金額）は「当座借越」（負債）とします。

当座預金口座に入金した時

当座借越の残高がある場合は、入金された金額をまず当座借越の返済に充当します。当座借越をすべて返済した後（当座借越勘定残高がゼロになった後）は、超過する部分を当座預金の増加とします。