貸倒引当金に関する問題1

問題

以下の資料に基づいて、【資料3】決算整理後残高試算表および【資料4】貸借対照表を完成させなさい。

目標タイム 2分30秒

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【資料1】決算整理前残高試算表(一部)

決算整理前残高試算表(一部)

借方勘定科目貸方
220,000受取手形
350,000売掛金
100,000クレジット売掛金
180,000電子記録債権
貸倒引当金13,000

【資料2】決算整理事項等

売上債権(クレジット売掛金、電子記録債権を含む)の期末残高に対して2%の貸倒引当金を差額補充法により設定する。

【資料3】決算整理後残高試算表(一部)

決算整理後残高試算表(一部)

借方勘定科目貸方
220,000受取手形
350,000売掛金
100,000クレジット売掛金
180,000電子記録債権
貸倒引当金

【資料4】貸借対照表(一部)

貸借対照表(一部)

受取手形
売掛金
電子記録債権




解答

決算整理後残高試算表

決算整理後残高試算表(一部)

借方勘定科目貸方
220,000受取手形
350,000売掛金
100,000クレジット売掛金
180,000電子記録債権
貸倒引当金17,000
4,000貸倒引当金繰入

貸借対照表

貸借対照表(一部)

受取手形220,000
貸倒引当金4,400215,600
売掛金450,000
貸倒引当金9,000441,000
電子記録債権180,000
貸倒引当金3,600176,400

解説

貸倒引当金の設定額は、

(受取手形¥220,000+売掛金¥350,000+クレジット売掛金¥100,000+電子記録債権¥180,000)×2%=¥17,000

となります。

ただし貸倒引当金の残高が¥13,000あるので、差額の¥4,000を繰り入れます。よって、決算整理仕訳は次のようになります。

借方金額貸方金額
貸倒引当金繰入4,000貸倒引当金4,000

本問では、貸借対照表の表示が科目ごとに貸倒引当金を控除する形式になっているので、それぞれの科目に2%を掛けたものが各勘定科目に対する貸倒引当金の金額となります。

MEMO

クレジット売掛金は貸借対照表上、売掛金に含めて表示します。

なお、次のように売上債権の合計額に対して貸倒引当金を控除する形式で表示する場合もあります。どちらの方法によるかは解答用紙の形式等に応じて対応してください。

貸借対照表(一部)

受取手形220,000
売掛金450,000
電子記録債権180,000
貸倒引当金17,000833,000