売上原価勘定の記入問題

問題

当社は、売上原価勘定を用いて売上原価を算定している。そこで、以下の資料にもとづき、【資料3】繰越商品勘定および売上原価勘定の記入を行いなさい。なお、当期は×6年3月31日を決算日とする1年間である。

目標タイム 3分30秒

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【資料1】決算整理前残高試算表(一部)

決算整理前残高試算表(一部)

借方勘定科目貸方
29,000繰越商品
870,000仕入

【資料2】決算整理事項等

期末商品の単価は@¥70、数量は500個であった。

【資料3】繰越商品勘定および売上原価勘定

繰越商品

×5.4/1 ×6.3/31
×6.3/31

売上原価

×6.3/31 ×6.3/31




解答

繰越商品

×5.4/1前期繰越29,000×6.3/31売上原価29,000
×6.3/31売上原価35,000次期繰越35,000
64,00064,000

売上原価

×6.3/31繰越商品29,000×6.3/31繰越商品35,000
仕入870,000損益864,000
899,000899,000

解説

決算整理仕訳

売上原価を計算するための決算整理仕訳は、次の3つの仕訳を合算したものとなります。

①期首商品棚卸高(前TBの「繰越商品」)の振り替え

借方金額貸方金額
売上原価29,000繰越商品29,000
MEMO

三分法では、期中において繰越商品の金額は動かないので、前TBの繰越商品が期首商品棚卸高(前期繰越)の金額となります。

②当期商品仕入高(前TBの「仕入」)の振り替え

借方金額貸方金額
売上原価870,000仕入870,000

③期末商品棚卸高(@¥70×500個)の振り替え

借方金額貸方金額
繰越商品35,000売上原価35,000

決算振替仕訳

最後に決算振替において、売上原価勘定から損益勘定の借方へ振り替えます。

借方金額貸方金額
損益864,000売上原価864,000
売上原価の計算

期首商品棚卸高¥29,000+当期商品仕入高¥870,000ー期末商品棚卸高¥35,000

¥864,000