精算表の作成問題

問題

決算整理事項にもとづいて、精算表を完成させなさい。

目標タイム 8分

00:00

【決算整理事項】

  1. 現金の実際有高は¥6,100である。帳簿残高との差額のうち、売掛金の回収額¥200が記帳されていないことが判明したが、残額については原因が不明であったため、雑損または雑益に振り替える。
  2. 期末商品棚卸高は¥880である。売上原価は「仕入」の行で計算すること。
  3. 売掛金の期末残高に対して2%の貸倒引当金を差額補充法により設定する。
  4. 備品(耐用年数6年、残存価額ゼロ)について、定額法により減価償却を行う。
  5. 保険料の前払分が¥100ある。

精算表

勘定科目試算表修正記入損益計算書貸借対照表
借方貸方借方貸方借方貸方借方貸方
現金5,800
売掛金6,700
繰越商品830
備品6,600
買掛金3,200
貸倒引当金100
備品減価償却累計額1,100
資本金11,000
繰越利益剰余金1,600
売上13,000
仕入9,850
保険料220
30,00030,000
貸倒引当金繰入
減価償却費
保険料
当期純




解答

精算表

勘定科目試算表修正記入損益計算書貸借対照表
借方貸方借方貸方借方貸方借方貸方
現金5,8003006,100
売掛金6,7002006,500
繰越商品830880830880
備品6,6006,600
買掛金3,2003,200
貸倒引当金10030130
備品減価償却累計額1,1001,1002,200
資本金11,00011,000
繰越利益剰余金1,6001,600
売上13,00013,000
仕入9,8508308809,800
保険料220100120
30,00030,000
100100
貸倒引当金繰入3030
減価償却費1,1001,100
前払保険料100100
当期純利益2,0502,050
3,2403,24013,10013,10020,18020,180

解説

修正記入欄の記入方法

難しく考えずに、修正記入(整理記入)欄には次の決算整理仕訳をそのまま記入していけばOKです。借方と貸方を間違わないように注意しましょう。

1.現金過不足

借方金額貸方金額
現金300売掛金200
雑益100

2.売上原価

借方金額貸方金額
仕入830繰越商品830
繰越商品880仕入880

3.貸倒引当金

借方金額貸方金額
貸倒引当金繰入30貸倒引当金30

※貸倒引当金設定額:売掛金(¥6,700ー¥200)×2%=¥130

※繰入額:設定額¥130ー貸倒引当金残高¥100=¥30

4.減価償却

借方金額貸方金額
減価償却費1,100備品減価償却累計額1,100

5.費用の前払い

借方金額貸方金額
前払保険料100保険料100

損益計算書欄・貸借対照表欄の記入方法

精算表の形式

修正記入欄の金額を加減したものを損益計算書欄または貸借対照表欄に記入します。

当期純利益の記入方法

損益計算書欄の貸借差額で当期純利益を計算し、それを貸借対照表欄の貸方にそのまま移記します。

・「費用(借方)<収益(貸方)」→損益計算書欄の借方に差額→当期純利益→貸借対照表欄の貸方に移記(純資産の増加)

・「費用(借方)>収益(貸方)」→損益計算書欄の貸方に差額→当期純損失→貸借対照表欄の借方に移記(純資産の減少)

分からなかった人は復習