次回の日商簿記試験(第163回)は2023年2月26日です

伝票の記入問題1

問題

次の2つの取引について、以下の各問いに答えなさい。なお、当店では3伝票制を採用している。また、商品売買の記帳方法は3分法によること。

【取引】

  1. 甲商店から商品¥30,000を仕入れ、代金のうち¥10,000は現金で支払い、残額は掛けとした。
  2. 乙商店に商品¥60,000を売り上げ、代金のうち¥20,000は同店振出しの小切手で受け取り、残額は掛けとした。
伝票

【問1】取引を分解する方法によって伝票を起票しなさい。

【問2】取引を擬制する方法(いったん全額を掛けとする方法)によって伝票を起票しなさい。




解答

伝票(取引を分解する方法)

解説

まず、本来の仕訳を考えてみましょう。

借方科目金額貸方科目金額
1仕入30,000現金10,000
買掛金20,000
2現金20,000売上60,000
売掛金40,000

一部だけに現金収支を伴うような取引(一部現金取引)の場合、伝票の記入方法には取引を分解する方法と取引を擬制する方法があります。

なお、各伝票には次のような取引を記入します。

伝票の記入方法
  1. 入金伝票:入金取引(借方が「現金」の取引)を記入します。
  2. 出金伝票:出金取引(貸方が「現金」の取引)を記入します。
  3. 振替伝票:振替取引(現金収支を伴わない取引)を記入します。

取引を分解する方法によって伝票へ記入する際は、上記の仕訳を現金取引とそれ以外に分解して考えます。そして、現金取引の部分については、入金伝票もしくは出金伝票へ記入し、それ以外の部分については振替伝票へ記入します。

1.の仕訳を分解

借方科目金額貸方科目金額
出金伝票仕入10,000現金10,000
振替伝票仕入20,000買掛金20,000

2.の仕訳を分解

借方科目金額貸方科目金額
入金伝票現金20,000売上20,000
振替伝票売掛金40,000売上40,000

解答

伝票(取引を擬制する方法)

解説

取引を擬制する方法の場合、いったん全額を掛けで仕入れた(または売り上げた)と考え、その後すぐに掛け代金を現金で支払った(または受け取った)とみなして処理します。

1.の仕訳を擬制

借方科目金額貸方科目金額
振替伝票仕入30,000買掛金30,000
出金伝票買掛金10,000現金10,000

2.の仕訳を擬制

借方科目金額貸方科目金額
振替伝票売掛金60,000売上60,000
入金伝票現金20,000売掛金20,000