次回の日商簿記試験(第163回)は2023年2月26日です

経費に関する計算および仕訳問題

問題

次の資料にもとづいて、以下の問いに答えなさい。

【資料】当月の経費に関する資料

1.当社では、A製品の生産に関して材料の加工の一部を外部に委託しており、その対価として¥100,000支払った。

2.当社では、外部の会社が特許をもつ技術を利用してA製品を生産しており、その対価として¥50,000支払った。

3.当月に発行された支払伝票の記載内容は次のとおりである。

水道料¥60,000、通信費¥23,000、保管料¥8,000、旅費交通費¥26,000、ガス代¥57,000、電力料¥92.000、保険料¥360,000、雑費¥5,000

4.工場内に設置された各メーターの検針結果等は次のとおりである。

 月間基本料金従量料金前期末指針当期末指針
水道料¥20,000¥20/㎥5,500㎥7,600㎥
ガス代¥25,000¥30/㎥3,000㎥4,100㎥
電力料¥30,000¥25/kwh4,400kwh6,800kwh

5.年間の工場建物減価償却費および機械減価償却費の合計は¥1,500,000である。また、当月において6か月分の保険料¥360,000を前払いした。

6.材料の棚卸減耗費が¥10,000発生した。材料棚卸減耗損は発生経費として計算する。


【問】以下は当月の経費の消費額を計上するための仕訳である。(1)と(2)に入る適切な金額を答えなさい。

借方科目 金額 貸方科目 金額
仕掛品 (1) 経費
製造間接費 (2)    




解答

(1)¥150,000

(2)¥467,000

解説

直接経費

以下のものは直接経費となるので仕掛品勘定へ振り替えます。

外注加工賃

資料1の¥100,000は外注加工賃なので直接経費となります。

特許権使用料

資料2の¥50,000は特許権使用料なので直接経費となります。

よって、直接経費の金額は¥150,000となります。

間接経費

支払経費

資料3の通信費、保管料、旅費交通費、雑費が支払経費となります。これらは支払額または請求額をもって当月の発生額とします。

通信費¥23,000+保管料¥8,000+旅費交通費¥26,000+雑費¥5,000

¥62,000

MEMO
水道料、ガス代、電力料は測定経費、保険料は月割経費となります。

測定経費

測定経費はメーターで消費量を測定し、料金表などで当月の発生額を計算する経費です。

・水道料:基本料金¥20,000+従量料金¥20/㎥×(7,600㎥-5,500㎥)=¥62,000

・ガス代:基本料金¥25,000+従量料金¥30/㎥×(4,100㎥-3,000㎥)=¥58,000

・電力料:基本料金¥30,000+従量料金¥25/kwh×(6,800kwh-4,400kwh)=¥90,000

したがって、測定経費は¥210,000となります。

月割経費

月割経費は月割計算によって当月の発生額を求める経費です。本問では資料5に示されているものが月割経費となります。

・工場建物減価償却費および機械減価償却費の合計¥1,500,000÷12か月=¥125,000

・保険料¥360,000÷6か月=¥60,000

したがって、月割経費は¥185,000となります。

発生経費

発生経費は当月に生じた額を計上する経費で、本問では資料6の材料棚卸減耗損¥10,000がこれにあたります。

MEMO
棚卸減耗費は年間の発生額を見積もり、月割りで計算することもあります。

仕訳

以上より、間接経費は¥467,000(=支払経費¥62,000+測定経費¥210,000+月割経費¥185,000+発生経費¥10,000)となるので、当月の経費の消費額を計上するための仕訳は次のようになります。

借方科目 金額 貸方科目 金額
仕掛品 150,000 経費 617,000
製造間接費 467,000