成果連結3本柱~未実現利益の消去(土地の売買・ダウンストリーム)~

問題

P社はS社の発行済み株式の70%を保有し、支配している。①および②の取引について、連結修正仕訳を答えなさい。

目標タイム 3分

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【入力欄】

①P社は、簿価¥100,000の土地をS社に¥120,000で売却した。

②翌期に、S社はこの土地を¥150,000で外部に売却した。




解答

借方金額貸方金額
固定資産売却益20,000土地20,000
①の仕訳
借方金額貸方金額
利益剰余金当期首残高20,000土地20,000
土地20,000固定資産売却益20,000
②の仕訳

土地は相殺してもOK。

解説

①の取引

個別上、P社は固定資産売却益を¥20,000計上しており、S社はこの土地の取得原価を¥120,000としています。

しかし、連結上は親子会社を1つの会社とみなして連結財務諸表を作成するので、連結ベースでみると土地の売買取引はなかったものとして考えます。

したがって連結上は、土地の簿価はP社が外部から購入した¥100,000とすべきです。

また、親子会社間の取引によって生じた利益は外部へ販売するまでは未実現の利益であるため、連結上はこれを消去しなければなりません。

そこで、連結修正仕訳において土地の金額と固定資産売却益をそれぞれ¥20,000消去します。

②の取引

解答の仕訳は次の2つの仕訳からなります。

開始仕訳

連結修正仕訳は連結精算表上で行われるため帳簿に反映されません。そこで前期の連結修正仕訳を再度行います。ただし、「固定資産売却益」は前期の利益(利益剰余金)の減少なので、開始仕訳では「利益剰余金当期首残高」とします。

借方金額貸方金額
利益剰余金当期首残高
固定資産売却益
20,000土地20,000
MEMO

もし、借方を「固定資産売却益」としてしまうと、当期の利益の減少となってしまいます。前期までの利益は「利益剰余金(繰越利益剰余金)」に振り替えていることに注意しましょう。

外部への売却に係る連結修正仕訳

外部へ土地を売却することによって前期に消去していた未実現利益が実現したので、前期の仕訳(未実現利益消去の仕訳)を取り消すために貸借逆仕訳をします。

借方金額貸方金額
土地20,000固定資産売却益20,000

S社における個別上の固定資産売却益は¥30,000ですが、連結修正仕訳によって、連結上の利益が¥50,000に修正されるわけです。

また、S社では売却したときに土地を¥120,000減らしていますが、連結上の簿価は¥100,000です。つまり、連結ベースでみると土地を¥20,000減らしすぎているということになるため、これを増やして修正します。

2つの仕訳を合算するとこのようになります。前期の利益を当期にスライドさせて持ってきたイメージです(前期の未実現利益が当期に実現した)。