現金過不足の問題5

問題

以下の資料に基づいて、【資料3】決算整理後残高試算表を完成させなさい。

目標タイム 1分30秒

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【資料1】決算整理前残高試算表(一部)

決算整理前残高試算表(一部)

借方勘定科目貸方
640,000現金
80,000広告宣伝費
受取手数料 43,000
現金過不足14,000

【資料2】決算整理事項等

決算において現金過不足の原因を調査したところ、以下の事項が判明した。なお、原因が判明しなかったものについては、雑損または雑益として処理する。

  1. 広告宣伝費の支払額:¥5,000の記帳漏れ
  2. 手数料の受取額:¥18,000の記帳漏れ

【資料3】決算整理後残高試算表(一部)

決算整理後残高試算表(一部)

借方勘定科目貸方
現金
広告宣伝費
受取手数料




解答

決算整理後残高試算表(一部)

借方勘定科目貸方
640,000現金
85,000広告宣伝費
受取手数料61,000
雑益1,000

解説

期中の処理(処理済み)

まず期中には次のような仕訳を行っているということを確認してください。

借方金額貸方金額
現金14,000現金過不足14,000
処理済み

この仕訳はすでに処理済みなので、決算整理前残高試算表に反映されています。

決算時の処理

①まず、貸方の現金過不足¥14,000をゼロにするため、借方にこれを記入します。

借方金額貸方金額
現金過不足14,000

現金過不足勘定は決算において、その全額が他の勘定へ振り替えられるため、残高はゼロとなります。

②次に、原因が判明したものを記入します。広告宣伝費の支払額と手数料の受取額の記帳漏れなので、これらを追加で記入します。

借方金額貸方金額
現金過不足14,000受取手数料18,000
広告宣伝費5,000

③最後に、貸借の差額で雑損または雑益を計算します。本問では貸方に差額が出るので収益の「雑益」となります。

借方金額貸方金額
現金過不足14,000受取手数料18,000
広告宣伝費5,000雑益1,000