証憑から仕訳を導く問題6

問題

取引銀行のインターネットバンキングサービスから普通預金口座の入出金明細を参照したところ、次のとおりであった。そこで、必要な仕訳を日付順にすべて答えなさい。なお、甲商事および乙商事はそれぞれ当社の商品の取引先であり、商品売買取引はすべて掛けとしている。不要な欄は空欄のままにしておくこと。

目標タイム 2分30秒

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入出金明細

・5月23日の入金は、当店負担の振込手数料¥500が差し引かれたものである。

・5月25日の給与振込額は、所得税の源泉徴収額¥50,000を差し引いた額である。

借方金額貸方金額
5月21日の仕訳
借方金額貸方金額
5月22日の仕訳
借方金額貸方金額
5月23日の仕訳
借方金額貸方金額
5月25日の仕訳




解答

借方金額貸方金額
普通預金200,000現金200,000
5月21日の仕訳
借方金額貸方金額
買掛金200,000普通預金200,000
5月22日の仕訳
借方金額貸方金額
普通預金324,500売掛金325,000
支払手数料500
5月23日の仕訳
借方金額貸方金額
給料704,000普通預金655,000
支払手数料1,000所得税預り金50,000
5月25日の仕訳

解説

入出金明細の「出金金額」の欄にある金額は普通預金の減少、「入金金額」の欄にある金額は普通預金の増加を表します。

5月22日・23日の取引について

問題文に「甲商事および乙商事はそれぞれ当社の商品の取引先であり、商品売買取引はすべて掛けとしている」とあるので、この出金額および入金額はそれぞれ、買掛金の支払いと売掛金の回収であることが分かります。

5月25日の取引について

所得税の源泉徴収額は会社が一時的に預かるお金なので「所得税預り金」(負債)で処理します。

また、「給料」の金額は支給額の総額となります。すなわち、入出金明細における給与振込の金額に所得税の源泉徴収額を加算したものが給料の金額です。

給料の金額

給与振込額¥654,000+源泉徴収額¥50,000

¥704,000