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固定費調整に関する問題3

問題

当社では内部管理用に直接原価計算を採用しているが、外部報告のためには全部原価計算による営業利益が必要である。そこで、期末に固定費調整を行うことによって、直接原価計算による営業利益を全部原価計算による営業利益に修正している。次の資料にもとづいて、以下の各問いに答えなさい。

目標タイム 18分

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【資料】

1.当期の生産・販売データ(期首・期末の仕掛品は存在しない)

期首製品350個
当期完成4,600個
 合計4,950個
期末製品300個
当期販売4,650個

(注)直接材料は工程の始点で投入しており、( )内の数値は加工進捗度を表している。

2.原価データ(直接材料費はすべて変動費である)

 期首製品原価当期製造費用
直接材料費77,000円1,125,000円
変動加工費65,500円963,400円
固定加工費41,000円469,200円
合計183,500円2,557,600円

3.その他

  • 販売価格は820円/個である。
  • 変動販売費は80円/個であった。
  • 固定販売費及び一般管理費は198,000円であった。
  • 期末製品の計算方法は先入先出法による。

【問1】全部原価計算によった場合の、①期末製品原価、②売上原価、③営業利益を答えなさい。

【問2】次の直接原価計算による損益計算書を作成するとともに、末尾において固定費調整を行いなさい。

損益計算書(単位:円)

Ⅰ売上高
Ⅱ変動売上原価
 変動製造マージン
Ⅲ変動販売費
 貢献利益
Ⅳ固定費
 直接原価計算の営業利益
(+)期末分の固定製造原価
(ー)期首分の固定製造原価
 全部原価計算の営業利益




解答

166,800
2,574,300
668,700

解説

ボックス図

全部原価計算では、固定加工費も含めた全部製造原価によって売上原価を計算します。ただし、【問2】で直接原価計算による損益計算書を作成しなければならないので、あらかじめ変動製造原価と固定製造原価に分けて把握しておくと効率的です。

期末製品原価の計算

全部原価計算

当期製造費用2,557,600円(※1)÷完成品4,600個×期末製品300個=166,800円

(※1)仕掛品は存在しないため「当期製造費用=完成品原価」となります。

直接原価計算

当期製造費用2,088,400円(※2)÷完成品4,600個×期末製品300個=136,200円

(※2)直接材料費1,125,000円+変動加工費963,400円

注意

直接原価計算では変動製造原価のみで計算します。

売上原価の計算

全部原価計算

期首製品原価183,500円+完成品総合原価2,557,600円ー期末製品原価166,800円=2,574,300円

直接原価計算

【問2】を参照。

営業利益の計算

全部原価計算

売上高(820円/個×4,650個)ー売上原価2,574,300円ー販売費及び一般管理費570,000円(※3)=668,700円

(※3)変動販売費(80円/個×4,650個)+固定販売費及び一般管理費198,000円

直接原価計算

【問2】を参照。

解答

損益計算書(単位:円)

Ⅰ売上高3,813,000
Ⅱ変動売上原価2,094,700
 変動製造マージン1,718,300
Ⅲ変動販売費372,000
 貢献利益1,346,300
Ⅳ固定費667,200
 直接原価計算の営業利益679,100
(+)期末分の固定製造原価30,600
(ー)期首分の固定製造原価41,000
 全部原価計算の営業利益668,700

解説

直接原価計算による損益計算書の作成

売上高

販売価格820円/個×販売量4,650個=3,813,000円

変動売上原価

直接原価計算による売上原価は変動製造原価(直接材料費+変動加工費)のみで計算します。

期首製品原価142,500円+完成品総合原価2,088,400円ー期末製品原価136,200円=2,094,700円

変動販売費

変動販売費80円/個×販売量4,650個=372,000円

固定費

固定加工費469,200円+固定販売費及び一般管理費198,000円=667,200円

MEMO

直接原価計算では固定費をすべて期間原価とするので、当期発生額をそのまま損益計算書に記入すればいいだけです。

固定費調整の計算

期末在庫品に含まれる固定加工費

期末仕掛品0円+期末製品30,600円=30,600円

MEMO

計算方法は【問1】を参照してください。

期首在庫品に含まれる固定加工費

期首仕掛品0円+期首製品41,000円=41,000円