小口現金の仕訳問題

問題

以下の【問1】および【問2】に答えなさい。ただし、勘定科目は次の中から最も適当と思われるものを選ぶこと。

小口現金当座預金通信費交通費
雑費   

【問1】次の一連の取引の仕訳を示しなさい

  1. 用度係に、小口現金として¥60,000を小切手を振り出して前渡しした。
  2. 週末に、用度係から次のような支払報告があった。
    • 通信費¥20,000
    • 交通費¥35,000
    • 雑費¥3,000
  3. 次の週の始めに支払報告書にもとづいて、用度係に小切手¥58,000を振り出して補給した。

【問2】問1の2.の取引において、支払報告があった時点でただちに小切手を振り出して補給した場合の仕訳はどうなるか。




解答

借方科目金額貸方科目金額
1小口現金60,000当座預金60,000
2通信費20,000小口現金58,000
交通費35,000
雑費3,000
3小口現金58,000当座預金58,000

解説

支払報告があってから一定期間経過後に補給する場合は、支払報告時の仕訳と補給時の仕訳を別々に行います。

MEMO
補給の際にその週(又はその月)に使った金額と同額を補給する方法を定額資金前渡制度(インプレスト・システム)といいます。

解答

借方科目金額貸方科目金額
通信費20,000当座預金58,000
交通費35,000
雑費3,000

解説

支払報告後、ただちに補給する場合は支払報告時の仕訳と補給時の仕訳を同時に行います。

この場合、通常は借方と貸方の小口現金勘定を相殺消去して処理するので、「小口現金」は動かないということに注意してください。

借方科目金額貸方科目金額
2通信費20,000小口現金58,000
交通費35,000
雑費3,000
3小口現金58,000当座預金58,000

MEMO
上の2つの仕訳を合算したものが(問2)の答えとなります。