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立替金と預り金の仕訳問題②

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問題

以下の一連の取引について仕訳しなさい。ただし、勘定科目は次の中から最も適当と思われるものを選ぶこと。なお、雇用保険については預り金と立替金を厳密に使い分けて処理すること。

現金 普通預金 従業員立替金 所得税預り金
社会保険料預り金 給料 法定福利費
  1. 5月25日、今月分の従業員に対する給料¥800,000から、所得税の源泉徴収分¥60,000および健康保険・厚生年金・雇用保険の社会保険料合計¥75,000を控除した金額を、各従業員の指定する銀行口座へ当社の普通預金から振り込んで支払った。
  2. 6月1日、本年度の雇用保険料¥88,000を現金で納付した。このうち従業員負担分は¥30,000(月額相当額¥2,500)であり、残額は会社負担分である。従業員負担分については、4月と5月の2か月分は、給料から毎月月額相当額を差し引いて支給しているが、6月以降の10か月分については、いったん会社が立て替えて支払い、その後の毎月の給料から精算することとしている。
  3. 6月25日、今月分の従業員に対する給料¥850,000から、所得税の源泉徴収分¥62,000および健康保険・厚生年金の社会保険料合計¥77,000、さらに会社側がいったん立て替えて支払った雇用保険の従業員負担分の月額相当額¥2,500を控除した金額を、各従業員の指定する銀行口座へ当社の普通預金から振り込んで支払った。

解答

借方科目 金額 貸方科目 金額
1 給料 800,000 普通預金 665,000
所得税預り金 60,000
社会保険料預り金 75,000
2 法定福利費 58,000 現金 88,000
社会保険料預り金 5,000
従業員立替金 25,000
3 給料 850,000 普通預金 708,500
所得税預り金 62,000
社会保険料預り金 77,000
従業員立替金 2,500

解説

1.について

「給料」の金額は支給額の総額となります。ここから所得税の源泉徴収分(「所得税預り金」(負債)で処理)および社会保険料の従業員負担分(「社会保険料預り金」(負債)で処理)を差し引いた金額が支払額となります。

2.について

社会保険料の会社負担分は法定福利費勘定(費用)で処理します。

従業員負担分のうち、4月と5月の2か月分はすでに給料から差し引かれいる(「社会保険料預り金」で処理している)ので、2か月分の¥5,000についてはこの社会保険料預り金勘定を取り崩します。

残りの10か月分は、会社が立て替えて支払うのでこれを従業員立替金勘定(資産)で処理します。

実務では、預り金勘定と立替金勘定を使い分けていないケースもみられますが、本問では問題文の指示により両者を厳密に使い分ける必要があります。

3.について

基本的には1.の処理と同じです。

ただし、6月分以降の給料から毎月、会社が立て替えて支払った従業員負担分の雇用保険の月額相当額¥2,500を精算していくので、これに係る従業員立替金勘定を給料支払い時に取り崩していくということに注意してください。

したがって、給料の支給額総額から「所得税預り金」「社会保険料預り金」および「従業員立替金」(月額相当額)を差し引いた金額が従業員への支払額となります。

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