1. TOP
  2. 日商簿記3級無料問題集
  3. 問題6-3:貸倒引当金の設定②
日商簿記3級無料問題集

問題6-3:貸倒引当金の設定②

【難易度】★★★★☆
【主な論点】貸倒れに係る処理(当期取得分と前期取得分)、前期貸倒れ当期回収のケース、後T/Bの作成、修正仕訳

スポンサードリンク

問題

以下の資料に基づいて、資料(Ⅲ)の決算整理後残高試算表を完成させなさい。

<資料>

(Ⅰ)決算整理前残高試算表(一部)

(Ⅱ)決算整理事項等

1.期中において売掛金が次のように貸し倒れたが、その処理が行われていない。

 (1)前期取得分 ¥19,000

 (2)当期取得分 ¥22,000

2.前期に貸倒処理した売掛金¥100,000について、得意先の清算に伴い¥10,000の分配を受け、同額が当座預金口座へ振り込まれたが、この処理が未処理である。

3.期中において受取手形¥32,000を現金で回収した際、次のように処理していた。

 (借)受取手形 23,000 /(貸)現金 23,000

4.受取手形および売掛金の期末残高に対して、3%の貸倒引当金を差額補充法により設定する。


(Ⅲ)決算整理後残高試算表(一部)



※解答・解説はこの下にあります。











解答

答え




解説

決算整理事項等の仕訳によって売掛金や受取手形、貸倒引当金の金額が変動する場合、貸倒引当金の設定金額にも影響してくるので注意が必要です。

決算整理事項等1.について

前期発生分の売掛金が貸し倒れた場合には、これに対応する貸倒引当金を取り崩す(減額する)処理をします。また、貸し倒れた売掛金が貸倒引当金の金額を超える場合は、その超過額を「貸倒損失」として処理します。

一方、当期発生分の売掛金等が貸し倒れた場合には、貸倒引当金を取り崩さずに、その全額を「貸倒損失」として処理します。これは当期に発生した売掛金等に対しては、いまだ決算をしていないため貸倒引当金が設定されていないからです。

借方科目 金額 貸方科目 金額
(1) 貸倒引当金 19,000 売掛金 19,000
(2) 貸倒損失 22,000 売掛金 22,000

決算整理事項等2.について

前期以前に貸倒処理した売掛金を当期に回収した場合、「償却債権取立益」勘定を使って処理します。この場合、売掛金の金額には影響しませんので引っかからないでください。

借方科目 金額 貸方科目 金額
当座預金 10,000 償却債権取立益 10,000

決算整理事項等3.について

期中において誤った仕訳をしているので、これを正しい仕訳に修正します。この修正仕訳は次のような順序で考えていってください。

①まず、実際に行なった仕訳(誤った仕訳)の逆仕訳をして誤りの仕訳を相殺消去します。

(借)現   金     23,000/(貸)受取手形     23,000

②次に、正しい仕訳(あるべき仕訳)を行います。

(借)現   金     32,000/(貸)受取手形     32,000

③最後に①の仕訳と②の仕訳を合算したものが修正仕訳となります。

借方科目 金額 貸方科目 金額
現金 55,000 受取手形 55,000

貸倒引当金の設定

貸倒引当金の設定は、決算整理事項等1.および3.の処理を行なった後の金額を使うということに注意しましょう。

借方科目 金額 貸方科目 金額
貸倒引当金繰入 23,220 貸倒引当金 23,220





できなかった人は復習を!

【日商簿記3級無料講座】 スポンサードリンク
・第6章-1:簿記一巡の手続と決算整理
・第6章-4:貸倒引当金の設定と貸し倒れ時の処理


< 前のページへ 目 次 次のページへ >



簿記関連書籍の売れ筋(amazon)



PAGE TOP ▲