仕訳日計表の作成問題

問題

当社(3伝票制を採用)の4月1日における伝票は次のとおりであった。これにもとづいて仕訳日計表を作成し、総勘定元帳(売掛金勘定と買掛金勘定)および売掛金元帳(得意先元帳)の諸勘定に転記しなさい。

目標タイム 12分

00:00

【4月1日における伝票】

伝票

仕訳日計表

×3年4月1日

41

借方元丁勘定科目元丁貸方
現金
当座預金
受取手形
4売掛金4
備品
支払手形
16買掛金16
資本金
売上
仕入
給料

(※)仕訳日計表の元丁欄については他の資料から判明するもののみ記入している。

総勘定元帳

売掛金

4

日付摘要仕丁借方貸方借又は貸残高
4月 1日 前月繰越365,000365,000

買掛金

16

日付摘要仕丁借方貸方借又は貸残高
4月 1日 前月繰越210,000210,000

売掛金元帳

甲社

1

日付摘要仕丁借方貸方借又は貸残高
4月 1日 前月繰越130,000130,000

乙社

2

日付摘要仕丁借方貸方借又は貸残高
4月 1日 前月繰越235,000235,000




解答

仕訳日計表

×3年4月1日

41

借方元丁勘定科目元丁貸方
520,000現金455,000
当座預金100,000
45,000受取手形
55,0004売掛金4355,000
備品
105,000支払手形50,000
140,00016買掛金1660,000
資本金
売上165,000
140,000仕入
180,000給料
1,185,0001,185,000

総勘定元帳

売掛金

4

日付摘要仕丁借方貸方借又は貸残高
4月 1日 前月繰越365,000365,000
仕訳日計表4155,000420,000
仕訳日計表355,00065,000

買掛金

16

日付摘要仕丁借方貸方借又は貸残高
4月 1日 前月繰越210,000210,000
仕訳日計表4160,000270,000
仕訳日計表140,000130,000

売掛金元帳

甲社

1

日付摘要仕丁借方貸方借又は貸残高
4月 1日 前月繰越130,000130,000
振替伝票30355,000185,000
入金伝票101150,00035,000

乙社

2

日付摘要仕丁借方貸方借又は貸残高
4月 1日 前月繰越235,000235,000
入金伝票103160,00075,000
振替伝票30245,00030,000

解説

仕訳日計表の作成問題の基本的な解き方としては、伝票の記入から1つずつ仕訳を起こしていきます。量は多くなりますが、それぞれの仕訳自体はとても簡単なので、面倒くさがらずに丁寧に仕訳をしていきましょう。

本問では得意先元帳への記入も行わなければならないので、売掛金については得意先も記入しておくと便利です。

仕訳

入金伝票

借方科目金額貸方科目金額伝票番号
現金520,000売掛金(甲)150,000101
売上110,000102
売掛金(乙)160,000103
当座預金100,000104

入金伝票は借方がすべて現金勘定なので最後にまとめて書くと時間が節約できます。

出金伝票

伝票番号借方科目金額貸方科目金額
201仕入80,000現金455,000
202買掛金90,000
203給料180,000
204支払手形105,000

出金伝票は貸方がすべて現金勘定なので最後にまとめて書くと時間が節約できます。

振替伝票

伝票番号借方科目金額貸方科目金額
301仕入60,000買掛金60,000
302受取手形45,000売掛金(乙)45,000
303売掛金(甲)55,000売上55,000
304買掛金50,000支払手形50,000

仕訳日計表の作成

次に仕訳日計表を作成します。上で行った仕訳の勘定科目を丁寧に集計していってください。借方の合計金額は仕訳日計表の借方に、貸方の合計金額は仕訳日計表の貸方に記入します。

集計漏れや2重計上がないように注意しましょう。

総勘定元帳および売掛金元帳への転記

総勘定元帳へは仕訳日計表から合計転記します。また、摘要欄には「仕訳日計表」と記入し、仕丁欄には仕訳日計表のページ数を記入します。一方、売掛金元帳へは各伝票から個別転記します。また、摘要欄には伝票の種類を記入し、仕丁欄には伝票番号を記入します。

記入の順番に決まりはありませんが、通常は残高がマイナスにならないように記入していきます。