試験範囲の改定事項(2021年度)はコチラ

原価の配分方法に関する問題2

問題

当工場では、単一工程において製品Aを大量生産しており、原価計算方法として単純総合原価計算を行っている。次の資料にもとづいて、完成品単位原価と当月の売上原価を計算しなさい。

【資料】

1.生産データ

月初仕掛品 2,000個 (?%)
当月投入量 31,000個
合計 33,000個
月末仕掛品 3,000個 (50%)
完成品 30,000個
(注)直接材料は工程の始点で投入しており、( )内の数値は加工進捗度を表している。

2.販売データ

月初製品 2,500個
当月完成品 30,000個
合計 32,500個
月末製品 2,000個
当月販売量 30,500個

3.原価データ

直接材料費 加工費 合計
月初仕掛品 390,000円 200,000円 590,000円
当月製造費用 7,200,000円 4,210,000円 11,410,000円
合計 7,590,000円 4,410,000円 12,000,000円

4.月初製品原価は950,000円である。製品の払出単価の計算には先入先出法を採用している。

5.月末仕掛品の計算方法は、資料から判明する数値によって計算可能な方法を各自推定すること。




解答

完成品単位原価:370円/個

当月の売上原価:11,310,000円

解説

完成品単位原価の計算

まず、原価の配分方法を推定します。

月初仕掛品の加工進捗度が不明なので、先入先出法では加工費の計算ができません。一方、平均法はアウトプット側(完成品と月末仕掛品)の数量をそのまま使えばいいので、月初仕掛品の加工進捗度が分からなくても計算できます。

よって、月末仕掛品は平均法によって計算します。

完成品総合原価の計算(平均法)

完成品総合原価

直接材料費¥6,900,000+加工費¥4,200,000=¥11,100,000

完成品単位原価

完成品総合原価¥11,100,000÷完成品量30,000個=¥370/個

売上原価の計算

売上原価の計算

製品の払出単価の計算方法は先入先出法なので、まず月末製品原価を計算し、差額で売上原価を計算します。

月末製品原価

¥11,100,000÷30,000個×2,000個=¥740,000

売上原価

月初製品原価¥950,000+完成品総合原価¥11,100,000ー月末製品原価¥740,000=¥11,310,000

勘定連絡図(本問の全体像)

勘定連絡図

分からなかった人は復習

【総合原価計算とは?】その概要と基本的な計算方法 【総合原価計算とは?】その概要と基本的な計算方法 総合原価計算における原価の配分方法1~平均法による計算方法~ 総合原価計算における原価の配分方法1~平均法による計算方法~ 総合原価計算における原価の配分方法2~先入先出法による計算方法~ 総合原価計算における原価の配分方法2~先入先出法による計算方法~ 総合原価計算の効率的な問題の解き方・テクニックを解説 総合原価計算の効率的な問題の解き方・テクニックを解説