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公式法変動予算による予算の設定~予定配賦率と予定配賦額の計算~

重要度★★★☆☆ 2級工業簿記無料講座第3章-3のアイキャッチ画像

製造間接費の予算を設定するのあたって、変動費と固定費を別々に設定する方法が公式法変動予算です。何を言っているかわかりませんよね?それでは問題を解きながら理解しましょう。

1.予定配賦の手続(おさらい)

はじめに、もう一度予定配賦の手続きについて、おさらいをしておきたいと思います。

製造間接費の予定配賦の手続

このページでは①製造間接費予算の設定について説明していきます。

忘れた人はこちらで復習を。


製造間接費の予算の設定方法において、日商簿記検定2級で出題される可能性があるものは公式法変動予算固定予算という方法です。

まずは公式法変動予算について見ていくことにしましょう。

2.公式法変動予算の問題

公式法変動予算とは

公式法変動予算とは、製造間接費の予算を設定するにあたって変動製造間接費の予算と固定製造間接費の予算を別々に設定する方法です。

例題

当期の製造間接費のデータは以下のとおりである。公式法変動予算によって①予定配賦率および②予定配賦額を計算しなさい。

1.当期の予算額に関する資料

変動費予算額:¥600,000

固定費予算額:¥900,000

2.操業度に関する資料

基準操業度:3,000時間

実際操業度:2,800時間

用語の説明
  • 基準操業度:ある一定期間(通常1年)の操業度の予測値。製造間接費の予算はこの基準操業度に基づいて算定されます。
  • 予定配賦率:操業度1単位あたりの製造間接費の配賦額。予定配賦率は変動費率と固定費率に分けることができます。
  • 予定配賦額:実際操業度における予算相当額。予定配賦額は、予定配賦率に実際操業度を掛けて計算します。

予算は基準操業度のもとでの金額ですが、それが実際操業度のもとではいくらになるのか?というのが予定配賦額です。

3.公式法変動予算の計算方法

予定配賦率の算定

予定配賦率は、@変動費率と@固定費率を合計したものとなります。

変動費率の計算

公式法変動予算による変動費率の計算

変動費予算額は基準操業度における変動費の予算額を表すので、変動費予算額を基準操業度で割れば変動費率を計算できます。

変動費率=¥600,000÷3,000時間
@¥200

固定費率の計算

公式法変動予算による固定費予算額の計算

変動費と同じく、固定費予算額を基準操業度で割って固定費率を計算します。

変動費率=¥900,000÷3,000時間
@¥300

公式法変動予算の設定

公式法変動予算による予定配賦率と予定配賦額

上の2つの図(変動費予算と固定費予算)を合算したものが公式法変動予算となります。

以上より、例題の答えは次のようになります。

予定配賦率
=変動費率(@¥200)+固定費率(@¥300)
@¥500

もちろん、予定配賦率は製造間接費予算(変動費予算額+固定費予算額)を基準操業度で割って計算しても構いません。

予定配賦額
=予定配賦率(@¥500)×実際操業度(2,800時間)
¥1,400,000

4.まとめ

まとめ
  • 公式法変動予算とは、製造間接費の予算を設定するにあたって変動製造間接費の予算と固定製造間接費の予算を別々に設定する方法である。
  • 基準操業度とは、ある一定期間の操業度の予測値をいい、製造間接費の予算はこの基準操業度に基づいて算定される。
  • 予定配賦率とは、操業度1単位あたりの製造間接費の配賦額を意味する。
  • 予定配賦額とは、予定配賦率に実際操業度を掛けて計算したものをいう。
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