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2級工業簿記無料講座

第1章-9:経費の計算

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経費の種類

経費とは材料費、労務費以外の原価要素をいいます。以下に経費となる主な費目をざっと挙げていますが、これらをすべて覚える必要はなく、製造原価のうち材料費と労務費以外のものが経費になるということを知っていれば十分です。

経費は非常に種類が多いのですが、そのほとんどが間接経費であり、直接経費としては外注加工賃特許権使用料だけ覚えておけば試験上大丈夫です。

経費も材料費や労務費と同じように、特定の製品の生産に関して直接的に認識されるかどうかによって、直接経費と間接経費に分類することができます。

経  費 直接経費 外注加工賃(部品の加工や製品の組立などを外部に委託した場合に支払う対価)
特許権使用料(他社の特許を利用する場合に支払う対価)
間接経費 減価償却費(工場の建物や機械などの減価償却費)
修繕費(工場の建物や機械などの修繕費)
賃借料(工場の建物や機械などの賃借料)
保険料(工場の建物や機械などの損害保険料など)
水道光熱費(ガス代、水道代、電気代)
租税公課(固定資産税や印紙税など)
旅費交通費(出張時の旅費など)
通信費(電話代、切手代、はがき代など)
福利費(福利施設負担額。社宅や保養所などの従業員の福利厚生のための施設に要する原価)
厚生費(社員旅行や健康診断など、従業員のための福利厚生のために要する原価)
保管料(材料などを保管する倉庫代など)
棚卸減耗費(減耗した材料などの原価)
雑費(上記以外の経費)

※上の表はあくまで一般的な分類です。例えば、減価償却費であっても特定の製品の生産のみに使用される機械に係る減価償却費は直接経費となる場合があります。

※福利費と厚生費を総称して「福利厚生費」と呼ぶこともあります。ちなみに、法定福利費(社会保険料の会社負担分)は間接労務費となります。紛らわしいので注意してください。


経費の処理方法

経費を支払ったとき

経費を支払ったときは支払額を経費勘定の借方に記入します。

例題 経費¥1,500を現金で支払った。

借方科目 金額 貸方科目 金額
経費 1,500 現金 1,500

経費を消費したとき

「経費」も「賃金」と同じく、発生と同時に消費したと考え、貸借同時に記入していきます。そして、直接経費は仕掛品勘定の借方に、間接経費は製造間接費勘定の借方に記入します。

例題 上記の経費のうち、¥200が直接経費である。

借方科目 金額 貸方科目 金額
仕掛品
製造間接費
200
1,300
経費 1,500

経費勘定の記入方法

経費勘定を設けない方法

経費の記帳については、経費勘定を設けずに直接仕掛品勘定および製造間接費勘定へ振り替える方法もあります。

例題 経費¥1,500(うち¥200が直接経費)を現金で支払った。なお、当工場では経費勘定を設けていない。

借方科目 金額 貸方科目 金額
仕掛品
製造間接費
200
1,300
現金 1,500


間接経費の分類

経費は原則として当月の実際発生額をもって計算しますが、その計算方法によって間接経費は次の4つに分類することができます。

①支払経費

支払額または請求額をもって当月の発生額とする経費。例)旅費交通費、通信費など。

②月割経費

月割計算によって当月の発生額を求める経費。例)1年分の減価償却費を12ヶ月で割って、1ヶ月分の金額を求める場合など。

③測定経費

メーターで消費量を測定し、料金表などで当月の発生額を計算する経費。例)ガス代、水道代、電気代など。

④発生経費

当月に生じた額を計上する経費。例)棚卸減耗費など。(※棚卸減耗費は年間の発生額を見積もり、月割りで計算することもありますが、この場合には棚卸減耗費は月割経費ということになります。)




ポイントチェック!

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1.経費とは製造原価のうち材料費と労務費以外のものをいう。

2.直接経費と間接経費の分類(2級試験上)
①直接経費→外注加工賃特許権使用料
②間接経費→直接経費(外注加工賃と特許権使用料)以外。

3.間接経費は次の4つに分類することができる。
①支払経費
②月割経費
③測定経費
④発生経費


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